2017年4月25日火曜日

頭痛薬について

私は以前、ある年配の女性の家に訪問マッサージに伺っていました。その方は腰痛、脚の痛みと浮腫があり寝床から隣室の食卓までつかまり立ちでやっとたどり着ける状態でトイレまで歩行器で捕まって歩いているとのことでした。私はそのお宅に週2回訪問に伺がっていたのですが何度も施術中にその方の馴染みの薬屋(配置薬業者)さんがやってきて「いつもの頭痛薬を入れておくね」と何箱もまとめて薬を置いていられるようでした。市販の頭痛薬は続けて飲み続けると効かなくなるはずで、日を空けて時々飲むのなら良いが「続けての使用は避けてください」との注意書きがパッケージに書かれています。それを分かって薬をまとめて販売しているのか?それとも売上のためか?と疑問に思うことがありました。その方の医師の指示書では腰部と左右下肢の痛みと浮腫の改善を目指す記載がありましたが頭痛に関しては何も記載がないため病院でも頭痛の把握がなされてなく、処方箋も出ていなかったのでは?と思いました。
頸部や後頭下部に緊張があるため後頭骨下縁と第二頚椎の間に両手の指を置き筋が緩むまでじっとしているとだんだん緩んでくるのがわかります。すると頭の痛みやだるさが段々薄らいでくるとのことです。
頸部の緊張で後頭骨の血流が悪くなっている典型で訪問時に頸部のケアと「頭痛薬を飲み続けても思ったほど頭は楽にならないですよね」とお話をし首のマッサージを続けたところ、それ以来頭痛薬がいらなくなったようです。頸部の緊張は背部や胸部、腰部などの緊張を取り除かないと一時的に和らいでもその他の所の緊張が残っているとまた戻ってしまします。その方には1年近く訪問したと思います。長年腰痛で苦しんできたため下肢から腰部にかけての改善に時間がかかりましたが浮腫や痛みはほとんど感じなくなったとのことでした。

2017年4月20日木曜日

落ち着きのない子

この世の中には自分より優れている人は半分いて自分は真ん中ぐらいだと皆がそう信じていると思います。たとえ他の大多数の人がそう思っていなくても自分自身ではそう感じているのでは?と思います。もちろん私もその一人です。
自分が大学生のとき同じゼミの学生とある文章を10分ぐらいで記憶することを一緒におこなったところ彼は短時間でほぼ正確に文章を記憶していているのに対し自分はほとんど記憶できなかったことを覚えています。あれまー、俺って頭悪い〜と恥ずかしく思った記憶があります。そういえば、自分は小学生のときから授業中でも集中力がなく、教科書に面白いことが書いてないかと内容よりも字面を眺め、もし見つかると(例えは小野妹子、いもこ〜って、変わってる!)と大きな声で笑い授業を妨害していました。そのため小学生の6年間の通信簿には「いつも落ち着きの無い態度がみられる」と書いてありました。
中学になり自我に目覚めたためふざけることはなくなったが、女生徒の机の前を通るのが恥ずかしく(見られているのでは?)とわざと避けるように教室から出ていたのを覚えています。また、興味のあることにしか集中力がなく音楽の授業ではやる気のなさで先生から嫌われていると感じていました。人前ので歌うのが恥ずかしい〜。これまで頭を鍛えてこなかっので現在の体たらくがあり、治療技術も自分が思い描いているよりも向上せず、人より遅いと感じています。頭が悪いのに向上心は少しあるため、一度には高みには登れなくても少しづつ近づいていければ、な〜と日頃から考えています。



2017年4月15日土曜日

心と身体は一体

私の治療の基本となっている長生療術では心理療法を大切にしています。体調が悪くてお見えになる方は身体を病んでいるばかりでなく、精神的にも疲れ、悩みを抱えていることが多く、その方のこころのケアも大切であるとの教えがありました。
子供が親の過剰な干渉を受け心の自由がないときはそのことが体調の悪さにも影響を与えている場合があり、親にもアドバイスをおこなうと子供の心が軽くなり体調不良が早くよくなることがあるようです。A・ワイルも心と身体は一体であると言っています。
身体が良くなればこころも軽くなり、また逆に心が軽くなると身体も楽になるとのことです。
私は体調が不調でお見えになる方に心の悩みを促して聞くことはありません。その方が思わず話す苦しみはただ聞くことにしています。カウンセリングが出来ないのでアドバイスはできません。その代わり身体が楽になったと思っていただけるよう体調を整えます。
そのことで少しでも心が軽くなればと願うばかりです。
長生療術では治療を受ける方が良くなってほしいと思いながら施術をすると結果に違いがでるとの教えがあります。 逆に、日本疼痛リハビリ協会では施術を行う自分自身の身体に目を向け治療の前には体調を高めることで相手方に対し治療効果が高まるとのことです。相手の方を治そうと思いすぎないことや治療部位を意識を向けすぎないことが大切なようです。一日中念じ続けると自らの自立神経が興奮しすぎ寝室に入っても疲れが抜けなくなる恐れがあります。また両団体とも霊的な考えかたも大切にしています。もともと長生は東本願寺派の教えがあり当然ですが、JPR協会も精神を大切にしているようです。
治療で成功している一流の方は普通の人とは違った視点をもっているのかもしれません。

2017年4月10日月曜日

日本疼痛リハビリ協会のセミナーに行ってきました

京都駅から歩いて9分ぐらいの場所にある会場で技術セミナーを受けてきました。
朝の6時に七尾線の電車に乗って京都に着いたのは9時38分、10時半の受付にたいし比較的早く会場に入ったが、それでもすでに30人ほどの方が受付前で待っていました。受付を終え、会場に入ると壇上がある広い体育館のような会場でヨガマットを引き場所を確保し終えると、たまたま隣に座った方が私に声をかけてきました。神戸の接骨院の院長で50歳、すでに開業して27年ほど経歴でお弟子さんと共にやってきたとのことでした。大学時代は天理の柔道部でいまでも連盟の加盟し柔道の指導もおこなっているとのことでした。柔道では相手と組み合い襟を掴んだ瞬間に相手の力量が分かってしまう、治療も感じ取る感性が大事のような話をされていました。また全国の有名な先生の治療院に行って向学のため治療を受けてきたとのことでした。その先生は  "気" を大切になされていて若い頃師匠から教わり、師匠の治療を観てこられてとのことでした。ガンで顎の下のリンパが腫れががったのを気だけでその場で治したり、実際に先生から腰の痛みをその場で取ってもらったりしたそうです。その反面、世間で繁盛していても受けてみるとそれほどでもなかったり、気を謳っていてもあまり気の力を感じないところもあるとのことでした。身体はごついがにこやかに話すその雰囲気は親しみがあり患者さんに愛されるような人柄に見受けられました。












2017年4月5日水曜日

いまある治療法は古の手技の影響を受けている?

今、私が京都まで習いにいっているJPR協会での筋・筋膜の治療法では痛みのある部分、例えは右膝痛と繋がりがある筋(大腿筋膜張筋など)を順に評価し繋がりのある部分の大腿筋膜張筋をやや強めに押して緩みをもたせ、膝の痛みがどう変わるか?を調べていくことになります。そして一番痛みが減る筋が見つかればここ(この場所に硬結ができ痛い所を引っ張ていると考えます。)を治療していくという操作をおこなっていきます。このとき、片手で硬結のある筋(痛いところを引っ張ている大腿筋膜張筋など)にモニターとして指を乗せ、別の手でこの筋が緩む関連筋を操作することになります。このような両手を使い痛みを消すような手技は鍼灸の長野式でも似たような操作(腹部の瘀血でお腹の痛みを離れた足のツボを使って痛みを消します。)をしています。日本疼痛リハビリ協会の筋・筋膜治療はアナトミートレインの筋膜の繋がりを基にしているが、長野式は経絡(ツボの繋がり)を基にしていてその走行は似ているところが沢山あります。また指圧の大家である故増永静人先生の「指圧」の本にも両手をつかて経絡を伸展して治療するような解説があります。このように片手で問題のあるところを押さえ、他の手でその場所に影響を及ぼす操作方法は脈々と昔から受け継がれているのではと思います。このようにNHKでも紹介された筋・筋膜の治療法はまたく新しいものではなく古の手技からも影響をうけて発展しているのではと妄想しています。

2017年4月1日土曜日

最初のお客さんが末期ガンの方でした

私が最初に受け持った訪問マッサージのお客さんが末期ガンの患者さんでした。亡くなる前に少しでも楽になっていただけるような施術のご依頼でした。その後、進行性の筋萎縮症の方やパーキンソン病、黄色靭帯骨化症などの難病の方から原因不明の腰痛で苦しんでいる方などいろいろな方に巡り合ってきました。その殆どのかたはお亡くなりになっていますが、原因不明の腰痛の方はわりと結果が良かっと思っています。病院ではあまり改善せず、リハビリに通われていた方のお宅に伺って何回か施術すると今まであった腰の痛みを感じなくなったとおっしゃられリハビリ施設のPTの偉い方からどういう仕方をおこなったのかを聞かれたこともあります。私は腰が痛くても腰だけをするわけではありません。全身をなるべく触り硬結のある部分をとっていくことをしています。たとえば頚の筋の引きつりが臀部の痺れに関わっていることがたまにあります。リハビリのPTさんやマッサージをする方は痛みのある部分しか診ていないため、離れて場所からの影響を見逃すのではと感じています。最近通っているJPR協会の講習ではまさに理論だった筋膜の繋がりを教えていただけるので、今まで感覚に頼っていた施術の精度が高くなると確信して講義を受けています。今までのやり方で対処できない事が出てきて技術書を引っ張り出し、いろいろな書籍を買いあさり、それでも調べ続けるといつかヒントのような情報にでくわすものではと感じています。私はたまたまユーチューブを見ていて以前買ったアナトミー・トレインの書籍をもとに実践している団体に出くわし、今新しい体系の治療法を勉強しています。(アナトミー・トレインよりもより深い繋がりをおしえてもらっています。)

その人にどこまで関わられるか!?

整形外科の先生から膝はリュウマチ気味になっているが 「腰は画像診断上問題がない! リハビリ室で治療を受けるように」 と言われ半年通ったが治らなかったという方が 初回お試しということで来院されました。  その方は左右の腰部が硬く 左膝の腓骨頭周辺に痛みがあり 若...