2018年1月30日火曜日

信じる心


昔、私が学生の頃、長生学園の講師として北海道での活躍されていたいまは亡き大村 基實先生の講義がありました。
「疑いの心を持ったり、信じる心がないと私達がどうにか良くしようとしても
治るものも治らない」とおっしゃていました。
例えば病院で医師から「歳だからもうその曲がった腰は良くならないですよ!
あとは一生その痛みと付き合っていくしかありません」と宣言された場合、(実際よく聞く話です)
その言葉を信じるあまりどうせ整体や治療院なんかに行ってもたいして変わらない、少し痛みが軽くなればいいか?との考えを持ってしまいます。またそれが態度や会話にも表れ、こちらに伝わってきますので治療にも気持ちが乗らなくなることがありえます。
大変、勿体無いと思います。
 治療者と患者さんの心が合わないと治療結果が良くならないとの講義でした。
自分で良くなる未来を想像できず(自分が思う方向に身体も変化する)に自らの治癒力を止めている方がいらっしゃるとのことでした。
またお話のなかで、待合室で同じような痛みで困っている方から改善の情報を聞くと自分も良くなるのではとの期待感が高まり治療効果も違ってくるとのことでした。
大村先生の治療院では待合室でのお客さん同士の情報交換が盛んに行われていて熱気があったそうです。
アンドリューワイルの「癒やす心、治る力」という本には病院も自ら手に負えない患者さんや原因が特定できない患者さんに対して断定的な言葉で診断するのは死刑宣告のようなショックを患者さんに与え自然治癒力を奪うものなので不用意な言葉を使うのは
良くないと書かれています。
それほど言葉は自然治癒力に影響を与えるものだと言っています。 
 名医から「非常に有効な薬を特別に処方します」と言われ、その薬が実はビタミン剤であったとしてもその薬は絶対に効くに違いない!と信じ込むと患者さんの回復力が高まり治ることがあるのことです。これはプラシーボ効果といわれるもので医療関係者でもよく知られていることです。
皆さんが名医と言われるお医者さんに行きたがるのは非常に多くの成功例を聞きその腕を信じて良くなる未来を想像するからだと思います。
それだけ信じる心がその方の身体に影響するのではと考えられています。
         アマゾンで買ったシールを障子に貼って楽しんでいます。
             まだまだ寒い日がつづくようです。

2018年1月25日木曜日

長生の一般操作

 「色々な手技を学んでも最終的には長生療術の戻ってくる」と学生の時に何度も長生学園の講師から話を聞きました。 長生の基本は脊椎矯正、プラナー療法、精神療法で プラナー療法とは”気”のように目に見えないエネルギーにあたるもの、身体の構え方や運動法でそれを高めるための方法を教えていただきました。
 元々、長生療術は東本願寺派の住職である柴田先生がお参りのために遠くから来られた参拝者の方に奉仕として身体の不調を整えるために始められたと言われています。
その方々をどうすればもっと良くなるかを研究し、経絡(つぼ治療)やオステオパシーなどを取り入れながら昭和初期に体系づけられたとのことです。
当時は医療機関も少なくお金持ちでなければ医師に診てもらうことができなかったため
大変評判になり、皇族の方にたいしても施術をおこなわれて現在も感謝状と寄贈品がが本部に飾れれています。
その後柴田先生は長生療術が医学的にとのような効果があるのかの検証をするために
子息を医師に、また孫さんも医師となってお寺を継れています。
 先代の柴田先生がお亡くなりになった後はその意思をついだ奥様が専門学校を立ち上げそのあと息子さん、お嫁さんが校長として現在も医療関係者のつながりから有名な大学の教授を講師に迎え専門学校の運営がおこなわれています。 
 基本となる一般操作はシンプルですが、効果は高いと言われています。
六指紋押圧(両手の2,3,4指を並行にして合わせて押圧する)は自律神経の調整するために、脊椎際の横肋関節部に押圧刺激を加えがなら上部胸椎から尾骨まで刺激をすることでそれぞれの椎骨のズレを感じ取りながら治療効果も出る手技になっています。
このような基本的な一般操作するだけでも回復力のある方なら、全身のだるさと無気力感を訴えていた方が翌日には普通に仕事ができるようになったこともありました。
しかし、基本操作ほど突き詰めれば難しくもあり力の進入角度やその人に合った力の入れ具合、呼吸を合わせるなどにより患者さんの身体の反応が違ってきたりします。
 また、比較的高齢者で長年の持病をお持ちのかたは症状も複数あり一部の痛みをとっても次順位の別の痛みが出てくることがあります。そのため一回の施術ではあまり変化を感じにくい方もいらっしゃいます。
私はオステオパシーの教本やJPR協会のセミナーなどで別の手技も勉強していますが
根底には似たようなものがあり、シンプルな手技ほど効果が高いと感じています。

JPR協会の関西支部で内臓治療のセミナーを受けに京都にやってきました。サンダーバードから眺める京都駅周辺は小さい家々が密接し町全体がひしめき合っているように見えました。

2018年1月20日土曜日

楽にいきるか、物欲のために生きるか

 正月の休暇もあり先週は2日ほど雪の影響で施術があまりできなかったため体がすごく楽で臨時の休暇をいただいたような感じになっていました。火と金は訪問があるため全く休むわけにはいかなかったものの仕事をしないでくつろぐことに馴れそうで怖くもありました。
 私の好きなYouTubeの里チューンチャンネルというユーチューバーは月10万円で生活をまかない、ネットで物書きをして必要最小限(月5日程度)しか働かないとのことです。
その奥様も惣菜のバイトで余りものをいただいてくるので案外、生活は苦しくないとのことです。田舎暮らしで持ち家もあり近所付き合い(他県から移り住んだため)がないと、この金額で工夫をすれば生活ができるとのことでした。
 私といえばそこまで生活を切り詰めなくても今のままでも物欲がなければこの地で生きていけるとは思いますが、辺鄙な場所に住んでいても少し離れた地区から来ていただけるだけの評判と集客の戦略があればなんとか細々と生きていける?のではと妄想しています。
またお客さんや近所の同級生からも「今更無理をしないで楽に仕事を続けていけば┉」と言われます。 しかし冷静に考えて今来ていただいているお客さんのほとんどが60代から80代で今後10年後には人口も減り、今のお客さんも減ってくることが予想されるためもっと別の人口の多いところに移ってみたいとも考えています。
そうなると忙しくなり身体が疲れるかも?と心配にもなります(取らぬ狸の皮算用的な無駄な心配をしています)。
この現状で細々と暮らすか、別のところで店舗を借りて頑張るか?との考えで常に
心が揺れています。 無理しないで楽に生きるか?新たにチャレンジするのか?
昨年から心が揺れいろいろと妄想してしまいます。お金があったらiPhoneⅩやサーフェイスbook2などのガジェトも欲しいし、1度でいいからハワイなどの海外旅行もしてみたい。などとくだらないことを考えたりもしています。
しかしまとまったお金があったらたぶん貯金をしてしまうのだろうと思い、夢だけみて思い切ったことが出来ない、くだらない人間たな〜と思います。
もし行動力があればとっくに店舗を借りて新たな挑戦をしているはずなのに。
昨年の春から必死の思いで、半年間京都のコンサルタントで経営の勉強をして県庁所在地でレンタルルームを借りチラシを撒いた結果、地方の中心地で定期的にお客さんが来ていただいている状況があり(週1回のみ営業)、田舎の場所での営業と訪問マッサージとの兼ね合いの中でどれを止め、どれを中心としてやっていくのかを 決断できない優柔不断の人間です。 
店舗を借りお金を使い切って失敗するダメージの大きさにおののき、1時間ちかく通勤して毎日営業を続けることの面倒さと体力の消耗を考えると 新たな変化に踏み切れない50代無気力、体力なし男です。そろそろ決断をしなければ┅。
自宅での営業はぎりぎりまで寝てられて、リスクも少なく楽~。

昨年末、iPadを買ってしまいました。
      なくても困らないのに。欲しくなると毎日情報を収集し我慢できなくなり、とうとう買ってしまいました。物欲はなかなか抑えられません。


2018年1月14日日曜日

雪道での失敗

  昨日から続いた雪のため今日はお客さんのキャンセルがでて臨時休業となってしまいました。
本来ならお店がお休みになれば外出し公衆浴場などでリラックスたいのですが、私の店舗の前の道はブルドーザーの除雪で車一台分の車幅しかなく(町の予算もあり丁寧な除雪はしてくれません)車同士のすれ違いができないため不要な外出を控えていました。   融雪装置のある大きな道に出るまで700メートル近くあり、途中で車同士のすれ違いができる場所があまりないため外出するにも勇気がいります。
どんな田舎なんや!との声が聞こえてきそうですが、もし対向車に出くわせばどちらかがバックしてすれ違いできる場所まで下がらなければなりません。雪道は轍があるためある程度ゆっくり下がれば後ろ向きに下がることはできますが距離が長いと途中で集中力が途切れてしまします。また雪が降っていると視界が悪くハンドル操作も失敗するのではと心配にもなります(凍った側壁にぶつけ擦り傷ができたり溝にはまるのではと心配します)。ただ幸運なことに雪が多いため今回の雪でブルドーザーの通った後の両サイドに高い壁が
できて、道からそれてハマル心配はないように感じました。

融雪のある国道です

それでも食料を買い出しに1度だけ外出することにして買い物が終わった後、
すれ違いのできない自宅に続く道に入って対向車に出くわしました。
一瞬、お互いに顔を見合わせてどちらも動かないので私のほうが下がることにして
50メートルほどバックし、民家の前に少しスペースのある、一家が総出で除雪している所まで下がってくると家主の方が「玄関先まで少し入って車を寄せて」と合図してくださいました。
それでもすれ違うのにギリギリで玄関先に止めてある車に肉薄するようにハンドルを切ったつもりが路面の凍結で滑り親切な家主の車に軽く接触してしまいました。
その家主の方は顔を引きつらせながら大丈夫だよと笑っていましたがバンパーに擦り傷が僅かについたようです。一瞬、修理代を出さなきゃと感じましたが、「大したことないのでよく見ないとわからないよ、いいよ、いいよ」と夫婦で言ってもらたので、やるせない思い出その場を後にして家に帰ってきました。あとでもう一度謝りに行くつもりですが、親切をアダにしてしまったことと、自分の弱気で下がってしまったほうが失敗をする(リスクが多い)いつものパターンのようだと感じました。 なんか、以前にも好意で下がり溝にはまって動けなくなった記憶が蘇りました。こういうときは対向車は気づきもせず
すぐに立ち去ってしまうものです。

踏んだり蹴ったりのついていない一日でした。
明日は良いことがあるといいな〜。


2018年1月10日水曜日

関節を動かす

 ついこの間、お風呂に入ろうとして湯船に漬かって読む物はないか?と思いお風呂で使える書籍リーダーをとりだして、以前自炊した靭帯性関節ストレインという本を読みながら久しぶりに基本的な考えの大切さを感じました。
 障害が持続するのに中心的な役割をはたしているのが靭帯となっています。外部からの障害となる圧により自由を失った関節の靭帯構造の弱くなった部分の緊張が、外部からの障害を受けていない靭帯の緊張と同じぐらいになるか、僅かにそれを超える緊張になるまで、障害を受けた方向へと関節を運ぶと、そこが緊張の均衡点となり人体は自然に障害のない状態に戻ろうとする力が働くことになります。この状態に導き、あとは自然に人体の回復するのを待つ自然治癒力を促す施術がオステオパシーの基本理念になっているようです。
下腿と前腕は膜性関節のメカニズムを持ち、そこには脛腓骨間膜や橈尺骨間膜があり、靭帯と同じように、それらを用いて骨と骨の関係(関節)を再調整するとができるとのことです。
私は「日々、治療雑感」というブログを好んで読ませていただいていますが(すごく参考になります)、このブログの手技の紹介で肩の痛みを取り除くのに腕
安くて良い店舗がないか?と物色しています。


の軸方向に引いたり又は押したりして軽く圧をかけ動き易い方向に捻るという手技もこの骨間膜を利用する基本の一部であろうと推測しています。
また人体の凸凹の手技も左右の肋骨などの凹んでいるところに軽い圧を加えるという手技も緊張して凹んでいる部分をさらに誇張して元に戻す手技にあたるのではと思いました。
 いろいろな有名な方が新しい手技を開発して発表していますが、基本は動きの失った関節端を自由にし、それが転位した経路を遡って位置の異常を減少させることによってのみ修復が可能であり、それ以外の経路では関節包靭帯が関節窩の戻りを拒むのが明白であると靭帯性関節ストレインでは書かれています。
 私はこれまでセミナーなどで手技を習ってきましたがこれらの手技や比較的新しいアナトミートレインなどの考え方も基本な原理は全て同じであるのでは?とこの書籍を読んで感じました。

2018年1月5日金曜日

今年の目標


 新年あけましておめでとうございます
今年の目標はダラダラ時間をかけて治療をするのではなく、短い時間に効率の良い、身体の痛みが楽になったと感じていただける施術を目指していきたいと考えています。
 また、今年も一年間風邪をひかない年にしたいと思っています。
私は過去に長く時間をかけるとお客さんが喜んでもらえると思い施術をおこなっていた経緯があります。 その意識がお客さんにも伝わり私のお店には長く施術すると喜ぶ方が多く集まったように感じます。
 あるお客さんはお昼の1時に予約をいれると必ず20分前に来店し、治療室で着替えをして待っているため自分もそれにつられて施術を始めていました。それが続くとどうしても通常より長くなってしまします。最初は嫌だったのですが慣れてくると当たり前のようになりそれが普通なってきます。そしてだんだん来店の時間が僅かながら早くなってきました。さすがにあまりにも露骨になってきたため、時間に早く来ても対応しないようにしたため早く来る作戦をとらないようになりましたが当初は大変困りました。(昼休みが十分にとれないため)
 また別のお客さんは夜勤明けの仕事終わりで来店し「今日はどのへんが辛いですか?」とお聞きしても「身体がだるい」「次の仕事までの時間があまり無く少しリラックスして眠りたいので長くマッサージをしてほしい」「店内の音楽のボリュームも下げてほしい」との返答でした。 私にも治療家としての少しのプライドがあるため「私のお店は慰安のマッサージはしないですよ、痛みを治す治療院です」とお客さんにはっきり言ったことがありました。それ以来、そのお客さんは来なくなりましたが、最初いらっしゃたときには腰と股間節に痛みがあって全身症状もあり、初回は長く施術をしないと身体の症状が取れないと感じたため通常より相当長く施術をしました。 そのことを慰安のマッサージと同じように捉えられたため、長い施術を希望したのだと思います。
 通常は1時間程度の施術で終わらせるのですが、どうしても初回ある程度長く施術しないと身体が変わらない人もいます。(長くても2時間程度で料金は同じ)
たまたま長時間の施術をおこなってもその日だけの特別のサービスであって次回も同じような長くする施術を求められても時間的に難しく、体力や気力が充実していないと、途中で気力が萎えることがあります。
またその方にとってその日は40分もすれば十分なこともあります。また別の日は少し長くするほうが良いと思う日もあります。 施術時間はその方の状況にもよるのです。
次の方の施術もあるため、時間が取れないときはまた別の日に来てほしいとお伝えします。
 私自身が50歳を超えた頃から休まないで施術を続けるこが段々難しくなってきました。 お昼休みを取らずに夜まで仕事を続けることが難しくなってきたため
これからも長く仕事を続けるためにも無理をせずに疲れたら休みながらお客さんに振り回されない仕事がしたいと思っています(願いでもあります)。

 能登千里浜海岸に流れ着いた漂流物です。ハングル文字のペットボトルや釣具のウキなどが流れ着いています。今度、そのものを一つづつ写真の収めたいとおもっています。

その人にどこまで関わられるか!?

整形外科の先生から膝はリュウマチ気味になっているが 「腰は画像診断上問題がない! リハビリ室で治療を受けるように」 と言われ半年通ったが治らなかったという方が 初回お試しということで来院されました。  その方は左右の腰部が硬く 左膝の腓骨頭周辺に痛みがあり 若...