2018年7月25日水曜日

ユーチューブの手技動画

私は以前から自分の施術のヒントになる手技系のユーチューブ動画を見ていますが、

最近、沢山のためにならない動画(作成者の宣伝のみを目的とした稚拙な動画

が多い)の中に これは凄い!と思える治療家の施術動画を見つけました。

荒蒔聡という方の手技動画では頭蓋の蝶形骨を操作することで頭の歪みを整え

頭の歪みから起こっている背中の脊柱の変形や側弯、それにより五十肩様な

上肢の挙上制限が出ているのをその場ですぐに改善する手技を見て、

これは本物だと感じることができました。

頭蓋の施術を習ったことのある私にとってもその治療効果に驚きを感じました。

私が習った蝶形骨の手技では頭蓋での1次呼吸の不調を整える

重要な手技の一部としての認識でしたが

荒蒔動画では仙骨との繋がりでここを整えないと仙骨の不調は治らないと言い切る

動画の解説に新鮮さを感じることができました。

私が教わった蝶形骨の操作とは手法が異なり、また ところどころに動画の重要な解説が

カットされているため不十分な動画ではあるが、

セミナーも主催されているようで、宣伝動画ではあるがレベルの高さを感じました。

荒蒔さんの手技は無駄な力を使っていない滑らかな動きで

自らの身体の負担も少ないようで

無駄のない優れた治療家の体つきではないかと思います。

残念がなら私は資金の余裕がないためこのセミナーをうけることができないが

今までの頭蓋の施術法を見直すためのヒントとなったため

これから持っている資料を見直し、オステオパシーでの勉強をやり直し

技術を高めようとモチベーションが高まっています。

ユーチューブの動画の中にも優れていると感じる動画が散在している

ので1度ご覧になってはいかがでしょうか?




         今日はスイートオレンジのハーブオイルを使っています。




2018年7月20日金曜日

常識は変わる

今から2昔ほど前は、腰痛で受診すると画像検査で脊柱管が狭窄している

とすぐに手術を勧められ 手術後、腰の痛みが良くなら無かった人が

多かったと聞いています。

最近では手術に至る考え方も変化し、たとえ神経の圧迫した画像があっても

半年の経過観察を追うのが通常となっています。

いまでは内視鏡術での手術の技術の進歩など

負担のあまりかからない手術を受けることができるようになっています。

また画像検査のみを偏重しない新しい検査にもなっているようで
         今まで田舎の民家でマッサージをしてきました。

今までの骨の状態と関節のみを重視した検査から

アナトミートレインの人体の筋膜の繋がりによる

理学療法的な検査を行っている施設も増えているようです。



今でも手術後、通院を幾度も重ねても腰の状態があまり改善せず

手術前と同じ痛みを持って私の整体にやって来られる方が多くいらっしゃいます。

このような方は関連する筋膜をほぐすだけで腰痛が軽減する方が

意外と多いと感じています。

治療技術が進歩した現在でも未だに以前の治療を主流に治療を行っている治療機関が

まだあるのが現実のようです。

私は能登の地区で介護施設に入所されている方の訪問マッサージをおこなっていますが

入所者の腰痛をどのような方法で軽減させたかを

リハビリの年配の職員さんに聞かれたことがあります。

世の中にあるリハビリ施設、整体、整骨院、鍼灸院などの施設でも同じです。

新しい視点を持って研鑽されている良い施設もありますが

そうでない施設もあります。


腰痛でも筋のつながりによる筋膜リリースや内臓下垂、経絡指圧など色々なアプローチが

あり、自ら望めば色々な情報がネットにあふれていて その情報をもとに

お金を出しセミナーを受講すれば確実に最新技術を受講できる世の中になっています。

医療機関も最新の技術や考えを取り入れようとする施設と

そうでない施設があるようです。

しかし医療機関は広告規制が厳しく世の中に表現できにくくなっています。

何が先進的でどこが今までと間違っていたのか?

昔の常識であったことが今では時代遅れと思われることがあります。

腰痛治療も変革期にあると思っています。整形の医師でも筋膜を触り分ける技術が

必要になっているのではと思います。

そうでなければ必要としない手術を繰り返し

無駄の費用と結果の良くない状態を作り出してしまいます。

        あまりに田舎過ぎて住んでいる人が少なく店舗を森本に変えました。
この場所で時々、近所の方を施術しています。
            家の前に神社があります。






2018年7月15日日曜日

膝の悪い人

 膝関節は足関節と股関節の中間にあり

これらの関節の状態が悪いとその影響を受けます。

そのため膝痛の人が治療院で膝だけの治療(膝への注射や電気をかける)を

長期間受けても

あまり改善しないことがあります。

例えば足関節の踵が内側に倒れている過回内の人は足の内側アーチが潰れ

外反母趾や足先の真ん中辺りににタコや魚の目ができやすくなります。

腰曲がりで股関節が屈曲し外転・外旋している場合(がに股)や

左右の脚長差があり、長いほうの脚の長さを調節するため踵が内に倒れている場合

これらの状態を改善しないと 腰や膝に影響が常に出てしまいます。

圧迫骨折を繰り返し、腰が曲がってしまっている人はなかなか改善しにくいですが

外側寄りにかかっている重心でラテラルラインの緊張が強くなっている人は

外側の筋(大殿筋、大腿筋膜張筋など)を緩めるだけで

膝の負担や痛みも随分変わってくると感じています。

膝の悪い人は股関節周囲の筋や足関節の調整すると痛みが軽くなる人が多い

ことを知ってほしいと思います。


治療院のガラス窓の隙間から覗いた風景です。




エイスースのクロームブックで画像を取り込んでブログにアップしています。






踵が内または外に倒れると
足の拇趾や小趾が圧迫を受け指が内側に
寄って重なりやすくなります。
また、足先の真ん中に圧が常に加わり
タコや魚の目ができやすく
なります。
関節の状態が改善しないと魚の目を削っても
また出てきてしまいます。

2018年7月11日水曜日

足裏のしびれ感

両足の裏に痺れを感じているという男性が来院されました。

以前片方の足裏にシビレが出たため整形に受診し、脊柱管が狭窄していると診断され

もし今後、痺れのないもう一方の足にもしびれが出るようだと

手術の必要があると受診時に聞いたとのこと。

最近になってシビレが無かったもう一方の足裏にもシビレを感じるようになって

寝返りで時々(常にではない)腰にギクッとした痛みが出るとのことでした。

整形の画像では脊柱管の狭窄の他、腰椎が連続してカーブ状に変形していたとのこと。

まず寝返りで痛みが出ると聞いたため、頸部を触りました。

前斜角筋、胸鎖乳突筋にも緊張がありました。

寝返りの動作で頭がまず最初に動き出し、その後で身体をねじる動きが出る方は

首の緊張の結果、腰に痛みが出ている場合があります。

この方は頸部の緊張はあるものの頸部の緊張をほぐしても

腰の痛みには変化はありませんでした。

次に腰痛を左右から触っても腰痛のカーブ状の変形それほど目立たず。

腰椎の障害はオステオパシーではTypeⅠ型の変形障害とTypeⅡ型の障害があり

横突起のそばに圧痛と膨隆が感じられことがあります。


しかし、この方は腰椎の横突起などには緊張や痛みは見られず、

起立筋の膨隆や熱感も無し。

腰椎を軽く動かしてみても柔軟性があり痛みは感じないとのことでした。

更に、左右腸骨を同時に触りその位置を確かめると

右側の上後腸骨棘が外に開き、押圧で圧痛を感じるとのことでした。

仙腸関節に炎症があり寝返りで痛みが出ることはよくあることで

腰椎自体には問題が無いように感じました。

では、足のうらのしびれ感は?

左右の母趾は第2趾に重なるような外反母趾ではないが、近いような変形がありました。

今のところ母趾の痛みは無いが足の母趾を外側に開くなどの動作ができないとのこと。

足の裏の母趾外転筋や母趾内転筋の筋が硬く押圧での圧痛がみられました。

この筋の硬結がしびれ感のような痛みを出していると思い

足裏の筋や下腿の筋を緩めることでしびれ感が減ったとのこと。


腓骨頭の関節部分や膝の裏の硬結など

脊柱狭窄症や坐骨神経痛などの神経症状でなくても

色々な部分で痺れが起こるとがあります。

学校では教わらなかったことでも自分で進んで求めれば

色々なセミナーなども開かれていて

私はJPR協会のセミナーを受け、施術のレベルが少しづつ上がってきたのでは

と感じています。








2018年7月5日木曜日

円背気味の人

今日は石川県内は荒れ模様で大粒の雨が降り続いています。

私の店舗は古いショッピングモールの入り口にあるため

店舗前に車を停めれますが、このスペースはお客さん専用なので

少し離れた駐車場に車を停め 歩いて店舗に入りました。

足元が雨で濡れた〜



さて、

腰痛の原因が筋膜性であることが疑われる場合、その痛みの原因がどこにあるのか?

動作分析や問診で当たりをつけ(日常生活でどこの身体の部分が一番使われるかを聞き)

身体を触りながら筋硬結を探し出します。 

腰痛に関わるメジャーな筋、臀部の筋、腰方形筋、広背筋などを押圧し、

痛みの出る動作をしてもらいます。筋硬結の部分を押圧すると筋の緩みが出て

痛みが軽くなるところをまず特定し、戻りも含めて2〜3日の施術で

痛みが繰り返し出ないように施術を行っていきます。


先日、朝は痛みが無いが夕方頃になって腰椎2、3番辺りが

痛くなってくるという方が来院されました。

特に仕事をしているわけでもなく家事をするだけとのこと

整形外科では脊柱管狭窄症であると言われたとのことでした。

座っていても腰の痛みが出ないとのことでしたので、下肢に問題があるのでは?

と推測しました。

下肢に原因となる筋硬結はないかと触りながら硬さを調べました。

臀筋、外側広筋、腸脛靭帯に硬さあり。

横からお姿全体を見ると前傾姿勢で猫背気味、

腰椎がやや反り気味にもなっていました。

膝関節が軽度屈曲し、ややガニ股の状態。

そのため下肢が原因ので腰痛では?と思い

その日は下肢から臀部(ラテラルライン)を中心に施術をおこないました。

施術終了後、次は1週間後に2回目の予約をいただき経過を追うことに。

2度目の来院では、この1週間、夕方になっても腰が痛くなることはなかったとのこと。

しかし、まだ腰を反らせると腰椎2、3番に少し痛みが出ていました。

私は下肢の外側のラインが主な腰の痛みの原因ではと思っていましたが、

もともと円背気味の反り腰の姿勢が根本にあるため、

猫背により頭部が前に出て重心が前にかかり、それを倒れないように腰を前方に出す

反り腰が腰部にストレスを与えているのかも?と感じました。

円背気味の姿勢を正し、巻き肩、反り腰を戻すと

頭部の位置も正常に近づき前傾姿勢の改善、

膝が曲がったがに股姿勢も良くなると説明し次回の予約もいただきました。



雨がふっていると あじさいは元気です。
         









2018年7月2日月曜日

気づきがありました

JPR協会のマスターコースセミナーに京都にいってきました。

セミナーにはベーシックコース、アドバンスコース、マスターコース、

プロフェッショナルコースがあり、

今日はマスターコースの最終日でした。各コースは順に受けないと

上級コースには上がれないシステムになっています。

なぜ、長生療術をしていた私がJPRのセミナーを受けようと考えたのか?

と言いますと 地元のパーキンソン病になっている方の有効な施術法がないか?と

ネット検索していたところユーチューブでJPR協会の動画にたどり

つきました。(残念ながらパーキンソンの方の筋拘縮の症状は軽くはなりますが

いまだ大きな改善には至っていません。)

また自分の施術時間がかかりすぎていたこと、→以前より早く緩むようになった。

施術行為と結果に未だ自信がもてなかった。 →少しづつではありますが

治療の幅が広がり対処出来る方が増えています。


各コースはベーシックから順にプロフェッショナルコースまで

   筋膜のつながりを漬かった治療法(ベーシックコース)

   内臓 頭蓋の治療法(アドバンスコース)

   エネルギー療法 (マスターコース)

   経絡の治療法  (プロフェショナルコース)

となっています。
                                        
JPRのセミナーの内容は昔 卒業した専門学校でも似たような講義がありましたが
 
学校での授業は基礎的なものであまり深いものではありませんでした。

また専門学校の教科書に記載されている手技はシンプルで効果的ではありますが

施術を受ける方の体型による微妙な角度、関節を動かすスピードなどが違うと

同じ手技に見えてもその効果、及ぼす結果が違うものになってきます。

(教科書にはその記載が繊細にされていません)

セミナーを受けることによりその手の感覚、動かし方など

再度考えさせられる機会になりました。



いままで自分でよいと思っていた触り方、把握の仕方が

多くのJPRの受講生や講師と触れ合うことで

その違いや勘違いを気付かされることもありました。


金沢の木村先生は潰瘍性大腸炎や不妊治療など

現代医学では解決しにくい患者さんを治療し

多くの感謝の手紙が届いています。

現代の解決がむずかしい症状は、意外と身体の組織の正常な位置のずれにより

その影響がその他の部分に波及して症状が発現していることが

多いのでは、と感じています。

オステオパシーの有名なドクター ロバートフィルフォード著「命の輝き」で

の驚くべき治療成果が書かれていますが、

木村先生もその成果において似ている方のように感じます。

その木村先生に教えをいただき私は幸運ではありますが

なかなか真似のできない動きにたいし、

他の手技のセミナーを受けることにより少しヒントを得たように感じています。


 
滋賀の琵琶湖は快晴  午前8時過ぎなのに気温が高いようです








その人にどこまで関わられるか!?

整形外科の先生から膝はリュウマチ気味になっているが 「腰は画像診断上問題がない! リハビリ室で治療を受けるように」 と言われ半年通ったが治らなかったという方が 初回お試しということで来院されました。  その方は左右の腰部が硬く 左膝の腓骨頭周辺に痛みがあり 若...