2017年9月25日月曜日

治療院の経営

 整体業界の5年生存率は1割にも満たないと言われています。生き残りのため、それぞれの治療院ではいろいろな努力をされていると思います。
わたしも京都の経営コンサルタントを受講したり、他店との差別化を図るために新しい技術の習得に努めています。
昔は景気が良い時代もあり口コミだけでお客さんが溢れていた時代もあったそうです。しかし、私が所属している長生会の会員の方でも昔に比べお客さんの数が減ってきたと話される方が結構いらっしゃいます。世の中は変化しており全体的にお金に余裕のある方も減っているように思います。 また特に若い方はスマートフォンで治療院を探す方が多く、口コミなどの評判もネットによる広がりが主になっているようです。
田舎に住んでいる私はエキテンというインターネット広告に店舗情報をだしていますが、現状ではすでにスマホでの閲覧がパソコンよりも増え、すでに7:3ぐらいの割合になっています。
例えば、仕事などの外出時に腰痛を感じたときは、すぐにポケットからスマホを取り出し、今すぐに行ける治療院を探します。今の痛みをどうにかしたい人はパソコンのある自宅に戻って調べることはしないので、まずはスマホを使うことになると思います。
また若者はパソコン自体を持っていない人が多いで、ますますそのような傾向になるのではと考えられます。
 そのため今後、スマホで見て綺麗なホームページの作り方をしないといけないと言われています。高齢の治療院の経営者はあまりインターネット広告の知識が無いため業者に依頼してホームページを作ってもパソコンでは綺麗表示されてもスマホだと表示ズレが起きて
”スマホ対策をしていない”ホームページを作られてしまった方もいるようです。
このようなホームページでは電話をしていただける反応率が下がると言われています。
これからの治療院経営者は色々な知識が必要になって来ます。
業者に軽くあしらわれないように、私も頑張らなくちゃ!と思っています。

2017年9月20日水曜日

脊柱管狭窄症

 9月も後半を迎えもう今年はあと3ヶ月ほどで終わってしまいます。
年始ときに考えた今年の目標は何だったか?思い出せない(収入が減ってきたが、危機感が薄かった)ので、たぶん寝正月で何も考えずに過ごして来たのかな?と思います。昨年あたりから今まで主力だった保険適用の訪問マッサージの仕事量が減って業務形態の変更をせまられ、3月になってあわてて経営塾に入塾し「開業で成功するため勉強」を始めたのですがマインドセットが弱く行動力が伴わないため計画が遅れ収入も伸びていません。あと3ヶ月で巻き返し頑張らなくてはと思っています。
 最近いらっしゃる方で、脊柱管狭窄症の手術をなされ手術の当初は痛みが減ったが最近同じような腰痛が出始めた方が来院されました。
 その方はやや円背気味で首が前に出て腰椎の前弯がみられ、足にも痺れがあり極端な猫背のようなお姿でした。脊柱管狭窄症のパターンでは腰椎の前弯が強く(もともと脊椎の前弯のため脊椎間が狭くなっている)背中を反らすとさらに脊柱間が狭まり神経を圧迫するため痛みがでる傾向にあります。そのため腰椎の前弯を改善するための施術をする必要があり、腰椎から大腿骨頭に停止する大腰筋などの深部の筋の緊張を緩めると腰椎の前腕がやや改善されます。
また円背気味のため背部や首に緊張があるので肩甲骨を中心に頚部に緩みを出していくと
ジンクパターン(頚椎と腰椎とでバランスをとって動きに対処している)により腰部にも
良い影響が出てきます。当初歩くとすぐに腰の痛みが出ていたのですが最近は痛みが減って友達からも姿勢が良くなってきたと言われるそうです。
このように脊柱管狭窄症の方でも改善する方がけっこういらっしゃいます。腰部ばかり施術をしても改善があまり進まないので、背部から頚部を施術することで脊椎全体のバランスが良くなり痛みの改善につながるのでは?と思います。

2017年9月15日金曜日

沢山ある手技の沼にはまらないこと

この業界では色々な手技があってそれぞれの系統の流派に所属して日々研鑽を積んでいる方がたがほとんどだと思います。私は長生療術を基本とした長生学園を卒業しているので基本は長生でありますがその他、指圧の増永静人先生やオステオパシー、長野式の本やビデオなどで衝撃を受け、多少の影響をうけています。最近は日本疼痛リハビリ協会のセミナーに通って筋・筋膜リリースの勉強もしています。
思うに一つの流派の手技を突き詰めて技術をたかめることが大切だと思いますが、
いま活躍されている忙しい先生は後進の指導などの余裕もあまりなく、地方では交流会もあまりないため、それぞれが独自で勉強を進めて行くしかないように感じます。
しかし、自らが所属している長生療術でも手技が沢山あり、その手技を極めていくだけでも大変な時間がかかるのに、他手技をも勉強するとなるとどれだけ時間があっても足らなくなり手技の深みの沼にはまり込んで収集がつかなくなってしまいます。
しっかりとした軸と自分に何が足らないのかを把握して計画的に勉強を続けていかないとお金と時間を浪費してしまいます。
むかし、長生の専門学校に通っているときに鍼灸の免許を持っている人や整体師の方が長生学園の学生として何人もいました。また長野式のキーコスタイルを打ち出した有名な松本岐子先生は色々な多方面の方の教えをうけ現在のキコスタイルの鍼灸に取り入れているそうです。 それぞれの方が独自性を出しつつ、自分では解決できないお客さんがいるとその解決策を求めて色々と勉強を続けていくのではと思います。
それでもその答えにたどり着けない日々をおくっている方がほとんどだと思いますが、それを解決できれば段々と凄腕に近づいていくのでは?と妄想しています。

2017年9月10日日曜日

筋・筋膜性の腰痛は筋膜を触診できる人にみてもらって!

 随分昔のお話ですが、私の地方の昔のお医者さんは画像検査で腰部の神経圧迫の所見があるとオペの技術を維持するためにも手術を頻繁におこなってきました。
ある人の銭湯での笑い話に、「丸裸になった年寄りの腰やお腹に手術跡の無いものは珍しい。昔は何でもすぐに切った。俺もあそこの医院で腰の手術をしたが、まともに治ったのは俺とそのほか一人ぐらいしか知らないよ!」との話を聞きました。
多分、ずいぶん盛られた話しではないか?と思いますが、昔は虫垂炎でも盲腸を切っていました
今は腰痛に筋・筋膜が関係している症例がたくさんあることが分かってきましたが、つい最近、10年ぐらい前までは整形の医師でもあまり知らなかったようです。そのため手術をして痛みが取れなかった例が沢山あったのでは、と推測されます。
しかし、未だに直接筋膜を触って検査する医院が少ないようで画像で神経圧迫が見られず
腰に痛みがあると原因を特定することが難しく、「年だからしょうがないですよ」と言われた方が私の治療院にいやっしゃたことがあります。脊柱管狭窄症やヘルニアと診断されたなかにも一部
筋筋膜性の腰痛も潜んでいるのでは?と疑う方もいらっしゃるので筋・筋膜を触診できる人に一度、見てもらったほうが良いと思います。
              紅葉が始まっています。

            わたしの時々散歩する公園での秋の光景です。


2017年9月5日火曜日

腰は身体の中心にあるのであらゆる場所から影響あり

 腰の痛い方で首が凝っていたり、肩コリがある方が最近よくいらっしゃいます。

 人間は昔、四足歩行をしていた発生学的な進化の過程で脚と手(肩甲骨と骨盤も含め)は似たような構造と役割がありました。
人の身体は首から肩甲骨の動きが悪いと腰をより動かして身体の動きをスムーズにしようとするため腰が動きすぎて痛みが出ることがあるとのことです。
肩甲骨の動きを良くすると腰の痛みが減るため、この部分を積極的に解すようにしています。 
 腰の痛い方で「昔から肩こりがあった」と言う方が多いのもこのような理由ではないかと思います。
アナトミートレインでは身体の後面のバックラインでは下肢の後面の足底腱膜からアキレス腱、腸骨、脊柱起立筋、肩甲骨、頸部へと繋がりがあり、何処かに緊張が強くなると他の部分引っ張り痛みが出ることがあります。

また他のラインにも影響があるため、どの部分の緊張が痛みと関連しているのかを検査して見つけ出すことが腰痛を改善するために一番大切になってくるのではと考えています。

2017年9月1日金曜日

下肢の痙攣

 私の母は脳梗塞で認知症があるため施設に入所しています。左片麻痺で人差し指と中指に突っ張りがあり、下肢は麻痺側の膝関節が曲がりにくく大腿の内転筋や外側に緊張があり、上手く歩くことが出来ません。普段寝ていても両方の脚(特に膝の裏辺り)に痛みが出るため週に1度はマッサージをしています。補助があればつかまり立ちができるためトイレでは立って紙おむつをずらし便座に座ってもらいます。以前は健側の膝から下に痙攣が起きていたのですが最近は出なくなってきました。たぶん、健側の脚で身体を支えるようとするため下肢の膝の周囲に緊張が強くなり腓骨神経を圧迫していたのではと感じています。担当のお医者さんは脚の痙攣があるため一時的にパーキンソンの薬を処方していました。片側のみの痙攣ではあるが、顔の表情も少ないため薬を試されたようです。
 お医者様は筋・筋膜の繋がりを詳しく検査することがなく、色々お薬で
症状の変化が出ないのかを調べているようです。私は臀部や股関節周囲の筋・筋膜に硬結ができると離れた場所を引っ張り、引っ張れれたその場所にある神経が伸長され痺れや痛み、痙攣が出ることがよくあるように感じています。今後、病院でも痛みの出ている場所と関連のある筋・筋膜を治療する方法が主流になってくるのでは?と考えています。

その人にどこまで関わられるか!?

整形外科の先生から膝はリュウマチ気味になっているが 「腰は画像診断上問題がない! リハビリ室で治療を受けるように」 と言われ半年通ったが治らなかったという方が 初回お試しということで来院されました。  その方は左右の腰部が硬く 左膝の腓骨頭周辺に痛みがあり 若...