2017年7月25日火曜日

休まないと歩けない腰のだるさ

 最近、80代になったばかりの女性が来院されました。
その方は自宅からお寺までの距離(200メートルぐらいしかない距離)を歩くのに何度も休まないと腰がだるくなって歩けないと訴えられ来院されました。
 お体の検査をするためお辞儀の動作や背中を反らせる動作をして痛みの再現性を調べました。
例えば背中を反らせる動作は身体の前面の腹筋やふとももの筋を張らせ緊張を起こし、背中側は背面のラインにゆとりができるためその背中を反らせて腰の痛みが出るときには身体の前面に問題があることがよくあります。しかし、痛みが出る動作が見つからないときにはどこで腰部を引っ張っているか?をこまめに身体の部分部分を触って見つけて行くしかない時もあります。筋の硬結や筋膜の癒着がある部分が原因としていることが多いため、指先で上半身や脚を触って硬く感じる部分を調べていきました。
 その結果、腸骨筋を触診すると硬さがあり、軽い押圧で痛みを感じるとおっしゃていました。
 この腸骨筋や大腰筋は隣接しているので癒着が起きやすくまた硬結が出やすい部分でもあります。この部分を中心に緩めましたがその場では緩みきらず、その後5回ほど通っていただきました。
 その方は最近は天候の悪い日だけ痛みが出るとおっしゃています。
天候の悪い日に痛みが出るのは内臓を取り巻く腹膜なども関係していることがあるため
次にいらっしゃたときにはこの部分を緩めると更に痛みが出ないようになるのではと考えています。

2017年7月24日月曜日

膝関節の痛み




 昨日は午後1時から訪問マッサージにいってきました。介護医療施設に入所されているの方のマッサージをしているときに、病室のテレビからNHKの「今日の健康」という変形性膝関節の番組が放送されていました。番組では膝に痛みがあり多少むくみがみられるような症状があっても自宅で安静にしているのではなく積極的に膝を動かす方が膝が速く回復するとの放送がされていました。膝に付着する筋を鍛えることで膝に安定性をもたらし、ひいては痛みの回復を早めようとの運動法も紹介されていました。
 筋・筋膜治療の考えかたによると、腰と同じように膝の痛みはその部分から離れた場所に原因がありその部分の癒着や硬結を取り除くと、おのずと膝の痛みはなくなってしまいます。
 例えば臀部の筋の硬さが膝関節とつながっている筋や靭帯を引っ張り、膝に痛みがでているケースが沢山あるようです。膝関節の中心に重力線が通っていれば関節に負担なく膝に痛みが出ることはないのですが、膝の内側や外側に偏るとどちらかに負担になってしまいます。膝に痛みが出だした方は大腿や臀部など離れた場所に筋硬結がみられこれを治療すると膝の痛みは取れることがよくあります。 膝に痛みがあるときに膝だけを治療(注射や湿布)をしても効果は一時的でなかなか治らないですが、その周辺の筋をご自身で(たとえばマッサージ機で臀部を緩めてみるとか)緩めた方が早く回復するのではと感じています。膝関節の変形が進まない内に早めの対策をされてください。大きく変形すると手技ではなかなか回復せず、手術するしかなないように感じます。



2017年7月20日木曜日

耳の聞こえにくい方

 こんにちは、暑い日が続いていて最近わたしははバテ気味になっています。
皆様はいかがお過ごしでしょうか? 
 腰の痛(主訴)みを訴えらている70代後半の女性が来店されました。
その方は片耳が以前から聞こえ難くなっていて、最近は家族の方から補聴器をススメられていると話されていました。そのためその方の両耳を両手の平で圧迫するように塞いで、手を”ぱっと”離すと良い方の左耳は吸い付くように離れます。聞こえにくいほうの右耳は離すときには吸い付きが感じられずに直ぐに離れてしまいます。例えるならガラスに貼り付ける吸盤フックの弱い吸盤をイメージしていただくと分かりやすいのかも?しれません。
耳の中の内圧が高まり吸い付くような現象が起こるのではと思います。
悪い方の右耳はその耳の内部が硬くなっていて吸い付くような現象が起きにくくなっているのではと考えられます。
 一通り耳の施術をしましたが吸い付きの悪いほうは少し吸い付きが出てきたのですが、少し聞こえやすくなったかも?とのことでした。「一度で良くならないと思うのでまた来てくだい」とのお話をしました。(私の卒業した日本長生会では耳が悪くなって何年もたっていると改善が難しいといわれています。)
 その方は腰に痛みがあり股関節を曲げる筋が右側だけ硬く押圧で痛みが強く感じられるとことでした。また、深部の筋が全体的に右側に硬さが見れ、首横の筋も右だけ硬くなっています。
右耳の内部の硬さと深部体幹の右側の筋が硬くなっていることの関連性ははっきりとはしないですが、また別の耳の悪い方がいらっしゃたら詳しく調べてみたいと考えています。

2017年7月10日月曜日

健康に対する考え方は人それぞれ

こんにちは、腰痛治療院の真面目な整体師です。
腰部は身体の中心にあるので上半身や下半身の影響を受け腰部に痛みがでることが多いです。そのためどこに腰痛の原因があるのかを評価し、その部分を改善させる必要があるため腰部を治すことができる治療家は全身を治療できると考えています。私も首や肩の痛みにたいする施術が得意ではあります。
 いらっしゃるお客様は色々な考えを(ご自分が信じている健康にたいする考え方)お持ちで、 腰が痛い人に対して肩を触っていると、「痛いのは腰なのよ!」と注意されるかたもいらっいました。その昔、人間の進化の過程で四足歩行だったときは足と手は同じ役割で構造上もほぼ同じになっています。肩甲骨に当たる部分は骨盤にあたり、腰の固くなっている人は肩甲骨の動きも硬くなっていることが多く見られます。そのため肩甲骨を施術すると腰の痛みが和らぐことがあります。このことは昔から経験上受け継がれてきたものです。
理学的な検証がなされているわけでもありません。その方に肩を触っている理由をご説明するとほぼ不思議がられるがある程度理解してもらえます。
 また筋や筋膜に硬結ができる場所は普段繰り返し使われる筋に起きやすく
一回施術をしてもまたその筋が酷使されるためまた痛みが戻ってしまうことがよくあります。そのため繰り返しの施術を行いその筋に正常な状態を記憶させるためどうしても
何回か来て頂く必要がある場合があります。とくに”慢性の長年の腰痛”の場合、変化をさせ、維持させるためには必要になってきます。お客様は1回か2回で治るのではと期待されている方もいらっしゃいますが、年齢が高齢で慢性の方は時間が掛かってしまします。
そのような方には3〜4回で痛みをとり、6回〜7回ぐらいで戻りにくいお体に持っていきたいとのお話をしています。2回ぐらいで痛みがとれたからそれでいいわ、ともう来なくなる方もいらっしゃいますがご自身でメンテナンスを上手くして維持できればそれでよいのですが、後で痛みが戻ってしまうとあの治療院はあまり上手くなかったと評価するかもしれません。
 私としては健康が一番大切でそのためにお金を時間を使って健康を買っていただけると
その後の生活の質が改善される(痛みなく歩けるので諦めていた家族旅行にいけるなど)ので、途中でご自身で判断され止められるのはもったいないと思ってしまいます。

2017年7月6日木曜日

苦手な人

 腰の痛みで来院される方はいっぱいいらっしゃいますが
個人的に苦手なかたに腰部の痛みが強く、1時間の施術ではなかなか取れない方が「取れるまでなんとかしてほしい」との希望を繰り返し話され、その依頼に対しておまけで延長してもあまり変わらないことがあります。以前、腰椎の分離すべり症の診断を受けていた方が今まさに、腰の痛みに耐えきれないので、なんとかしてほしいとのことで来院されました。施術をするも時間内にあまり痛みの変化がなく、私は「腰などの炎症がピークにあり痛みが強い場合は、関連の筋で緊張のある部分を緩め、関節を正常な位置に戻しても炎症の痛みだけが残ってしまう場合があり、時間が立って炎症が収まるのを待つしかない場合もあります。こういうときには痛いところに湿布を貼ってゆっくり休んでください」、また「状態は悪く原因が複数あるときには一度に変化させることが難しいこともあります。」と説明することがあります。
しかし、お客さんにとっては痛みがその場であまり変わらないときには納得できない方もいるので「あとで徐々に炎症も収まってきます」、とか「後数回しないと痛みが取れません」とか説明しても、今なんとかしてほしいと繰り返し訴えられます。結局2時間超えの施術(次の方の施術が出来ないほど疲労困憊になります)をしてもその場では少ししか痛みの変化がなかったのですが、後のなって楽になったと旦那さんが来店して教えていただきました。(私としては2回施術を受けてほしいのに〜と思うのですが)、それ以来その方は半年以上のあいだ痛みが出なかったとのことですが、また最近「痛みが出始めたのでまた来店したい、このあいだはとても楽になった」との電話があったときには、また来店する?と聞いてゾッとしました。 ああ、こういう我の強い方は苦手だ! 一回の施術料金でなんとかしてほしいとの考えが強い人は人の話を聞かない、どうして逃げようかと真剣に思うことがありました。

2017年7月1日土曜日

胸鎖乳突筋を緩める

 私もですが、緊張が続き疲れてくると首横の筋(胸鎖乳突筋)が硬くなり違和感がなかなかとれないことがよくあります。この胸鎖乳突筋の緊張が強くなるとその下を走行している頸神経叢からの枝葉の神経を圧迫し後頭骨や側頭骨の違和感や目の奥の痛みや頭痛を起こすことがあります。
私は腰痛や肩こりで深部の体幹の筋が固くなっている人の多くにこの首の緊張がみらるように感じます。先日若い女性の方が慢性の片頭痛と首の緊張が強い肩こりで来店されました。
この方は中腰作業で腰のだるさが出てしまう腰痛もあり、特に腸骨筋や大腰筋にも軽い押圧で強い痛みを感じていました。このデープフロントラインの筋膜の繋がりで
脚の後脛骨筋の緊張から腸骨筋、大腰筋、横隔膜、縦隔、胸鎖乳突筋へと繋がって緊張が続いていて、この体の深部の筋硬結を取りきらないと首の筋膜でつながっている胸鎖乳突筋も柔らかさが出ないのでは感じました。
 ストレスに敏感な方はよりこの筋が緊張しやすいのですがこの胸鎖乳突筋筋を強く揉んでもあまり柔らかくならず痛みが出やすいので筋膜の繋がりを利用してライン上の繋がりのある筋、例えば横隔膜などを使って緩めることが出来ます。
しかし、ライン上の筋膜の硬結を取り除かないと再び首にまでテンションがかかり続けるので緊張が強い大きな筋である腰部の筋膜の硬結を取らないと体質は変わらないのではと思います。この緊張をとりきるには4〜5回ほどかかるのではと思いますので少し通って頂きたいと思っています。
 

その人にどこまで関わられるか!?

整形外科の先生から膝はリュウマチ気味になっているが 「腰は画像診断上問題がない! リハビリ室で治療を受けるように」 と言われ半年通ったが治らなかったという方が 初回お試しということで来院されました。  その方は左右の腰部が硬く 左膝の腓骨頭周辺に痛みがあり 若...