2018年10月26日金曜日

辛い記憶

開業したての頃の腰痛治療は まず、痛みのある腰部を中心に施術すること。

例えば腰椎4番あたりに痛みがあるときにはその場所を起点にそれより上の胸腰椎は

上方に伸ばし、5番や仙骨は下方に伸ばすように施術を行い脊椎全体の緩みをだす

ソフトな操作をおこなっていた記憶があります。

その他にも長生の教科書には腰痛治療法がたくさん記載されていたため

授業で習っていないテクニックも試しに加え 

まず、事故を起こさないように注意して施術していました。


しかし、その当時はまだ未熟で

第11浮肋骨の先端近くの腰方形筋の硬結でお客さん(遠い親戚に人)から

「その部分が病めるから強押ししてくれ」と言われ

 強めに押しても 「まだ弱いよ!」と言われ ひたすら1時間ちかく強めに押し続け

拇指が痛くなった記憶があります。

「そんなに強く押すと後で痛くなりますよ」と言うと、 

「もみ返しがくると翌日は痛くなるが 却ってその後 楽になる、

他の店でもそうしてもらっている〜」

と言われ 渋々続けた辛い記憶があります。

昔の田舎の治療家は強揉みが当たり前のような施術が あったようです。

また、別の辛い記憶では

漠然とした腰の痛みで なかなか痛みが減る場所が見つからず、

 偶然、腸骨窩に指を沈めると痛みが減ったので

(まだその時は腸骨筋の緩め方が分かっていなかった)

ひたすら腸骨窩に指を差し入れ押し続けたこと1時間、

基本操作を含め2時間超えになっていたため、少し治まった時点で終了

とし、後で楽になったと感謝されたこともありました。


その当時は未熟でも この辛い痛みをなんとかしたい! と思い

頑張るものの身体が常に疲れていて 指に押しタコができていました。


木村先生から直接指導いただくようになってからは腰痛や仙腸関節の調整法を教わり

これで少し心配せずにやっていけると思った記憶があります。

その後も施術に時間がかかり過ぎてたため

なんとか身体が疲れず、楽にできる方法はないのか?と思い

他手技の治療法も取り入れてみようと オステオパシー、経絡指圧の書籍やDVDを

買ってみるものの身につかず、

もっとお金をかけないと結果は得られないと思い、他団体のセミナーを受講し

少しづつ腰痛のテクニックを増やしていきました。

JPR協会の腰痛セミナーは解剖学を基に理論的な説明に納得感がありました。

 一番勢いのあるセミナーではないかと思います。(少しお金を使いすぎました)

講座ではアナトミートレインによる繋がりや身体のテンセグリティー理論を知り、

身体はすべてのパーツで均衡していて、何処かに過緊張が起こると他の部分に影響が出る

との考えによる、腕からの腰痛、脚からの腰痛や内蔵による影響や

頚椎と腰椎の関係性などを知り、腰痛治療に幅ができてきました。

何より力を入れすぎると緩む感覚がわからなくなり、返って緩みが遅くなるとの

講義が気に入りました。



筋膜リリースをするようになって、確かに治せるお客さんは増えたが

それでも太刀打ちできないお客さんはいらっしゃいます。

私はパーキンソン症候群で入所している高齢者を改善したくて JPR協会を知り

講習を受けました。しかし、緩みは以前より改善されたが まだまだです。

最近、ユーチューブでパーキンソン症候群を改善できるという動画をみて

緩消法を知りました。

DVDを買ってお客さんに試してみると、軽い腰痛なら短時間で痛みが和らぎました。


緩消法は 痛みのある緊張している部分に対し、直接緩めることにより、

時間がかからず、力があまりいらない手技になります。

今後、もっと熱く注目され リハビリテーションなどに取り入られ

広まっていくのでは!と感じています。







2018年10月20日土曜日

おかしな癖

日々の生活で ちょっとした実験がしたくなり 困ることがあります。

例えば、夜寝る前 気温は16度ぐらい(ニュースで聞いた夜の気温) 

中程度の厚みの掛ふとん一枚で 朝まで過ごせるのか? 

もしかして体調を崩すかもしれないと思いながら、

いや〜 大丈夫かも と思い実行したくなります。(時々実行します)

就寝前の寒さの肌感覚で 掛け布団は何枚いるか?を感覚的に判断して、

耐えうる寒さのギリギリに挑戦することに 楽しみを感じます。

以前テレビで見た 大規模災害の避難所生活では

本当に配給される毛布だけで過ごせるものか?を 我が身で試したくなります。

(何故か無性にしたくなります。)

実際にやってみると毛布1〜2枚では寒くて寝ていられないことが分かります。

最初から薄々無理と気づいているため 腹巻き、厚手のトレナーなど

を着て寝てみるが、やっぱり寒さに目覚めてしまいます。


時々、楽天やアマゾンなどのネットショップで テントやシュラフを眺めていると

家の中での冒険がしたくなります。

家の中でテントを張ることは無理ですが、

敷地内の庭にテント一式を仮設して過ごしてみたいと思うときがあります。

しかし、これをするにはお金がかかりハードルが高くて試せてはいません。


寝室以外の場所で布団を使わず寝袋で寝ることが快適か? を試しました。

アマゾンで買った寝袋一枚で一夜を過ごせるか?


商品説明で「快適使用10度から」との記載があったので買ってみました。

シュラフが届いて、中国製の生地の厚みを見て、少し薄い〜と感じながらも寝てみると

畳の部屋で絨毯の上なら背中も痛くならず快適に寝つけます。

通販サイトの商品の説明は出店者が表示しているので販売会社のアマゾンは

品質までチェックしているわけではありません。 

そのためネットで商品を買うときには注意が必要です。

商品の高評価のカスタマーレビュー で判断するしかないが、価格があまりにも

安すぎると 疑ってかかったほうが良いと思うことがあります。

レビュー自体をネットの業者に依頼し偽りのレビューが載っていることが以前

あったようで 騙されないように 注意が必要です。

実際使用してみると、最初は快適に感じましたが夜中に寒くなり布団を体にかけました。

ずいぶん昔から同じようなことを繰り返し試したくなる おかしな癖があります。


普段、スリルのない退屈な日々を過ごしていると

時々わけのわからない冒険がしたくなるものです。

ちなみに私は50過ぎの懲りない おっさんです。

2018年10月15日月曜日

筋・筋膜リリース施術の目安

どこに痛みがあるのか?を聞き、 痛みの出る動作をしてもらう。

急性腰痛などの炎症が強いときには じっとしていても痛みを感じますが、

ほとんどの慢性痛はちょっとした動き、腰を捻る、立ち上がるとき、

階段を降りるなどの動きに伴って痛みが出ることが多いです。

このような痛みは日々の繰り返しの作業で筋疲労が起こることがあり

これを取り除くには疲労している筋硬結をほぐすと ある程度早く緩和します。

これに対し、梯子などから落ちるなど肩やお尻を地面にぶつけると

関節内に石灰化が起こり 肩が上らない、腰が起こせないなどの状態になっている

場合があります。

関節内の大量の石灰化したカルシュウムを取り除くには

手術をすれば改善は早いのですが、 手技で改善を望む場合は施術に長期間

かかります。

また、デープフロントラインと呼ばれる 下肢の内側から続く 腸骨筋や大腰筋、

横隔膜などの筋は深部にあり肝臓や腎臓の腹膜とも繋がりがあるため

施術で一部の硬結を取り 痛みが和らいでも 痛みの戻りが起こることがあります。

硬結が広範囲の場合、4〜5回以上の施術が必要になります。

筋・筋膜リリースは痛みの出ている 少し離れた部位の筋膜をつかって

痛みを緩和する施術です。

腕の過緊張が頸部の筋を引っ張って首の痛みを出している場合、

腕の硬結をとることで 首の筋の緊張を改善していくことなります。

これに対し緩消法は痛みの出ている部分を直接施術することで

痛みや突っ張り感の症状を緩和させる手技になります。
(頚部の歪みはスティルテクニックが すごく良いと思います)
     
最近私はこの緩消法に興味をもって施術に取り入れています。

その他、脊椎矯正の長生学園を卒業していため基本は長生になります。


お身体の状態により改善する日数が違います。

1〜2回で改善するのではと思って施術をおこなっても

予想外に時間がかかる場合もあります。

その反対に2〜3回かかると思っても1回で楽になったと言うお客さんもいます。

腰痛だけでなく膝、太もも、肩こり、首の痛みなど全身に症状が出ている場合

3〜4回以上かかることもあります。

最初になるべくどれ位かかりそうだとのお話をしますが

症状が多数ある場合は施術の日数がかかることをご理解頂きたいと思っています。


2018年10月10日水曜日

椎間板ヘルニア

最近、新たな腰痛治療のDVDを買って勉強を始めたのですが

これがすごい! 理論も施術法も明確で分かりやすく、これは使えると思いました。

私は一昨年からJPR協会の膝、腰痛セミナーや肩コリの手技動画の購入で100万円以上

使ってきましたが、

たった5万円のDVDのほうが価値があるのでは?! と感じています。

この先生のお話では椎間板が何かの衝撃で破れ髄核が飛び出した場合、

この飛び出した髄核で神経を圧迫して神経症状が出ているという現象は

ありえないとのこと。

柔らかい髄核が硬い神経を圧迫すること自体無理なので、

最近の医師は椎間板ヘルニアという病名を診断の際につけなくなっているようです。

私は10年前に腰椎ヘルニアの骨模型を買って今も治療院に飾ってありますが、

赤色に塗られたの髄核が神経を圧迫している典型的な模型でした。
黄色の神経を赤の髄核が圧迫している模型


そして一時期、昔の知識で椎間板ヘルニアによる腰痛症状を語っていました。

椎間板を破って飛び出した髄核のヘルニアはゼリー状のため神経を圧迫できないが、

椎間板の弱い部分が変形して瘤のように硬く突出したヘルニアは

神経を圧迫する可能性はあるとのことです。

しかし、椎間板が変形し膨らんでいる人間や動物は普通にいるそうで

神経症状が出ていない人がほとんどだそうです。

この先生は生理学博士で医師や医療機関に新たな研究結果としての腰痛の治療法を

教えているとのことです。(学術論文を発表してあり、エビデンスがあるとのことです)

この緩衝法というDVDを見て、これからの腰痛、膝痛のなどの治療を根本から変える

治療法になっていくのではと思いました。

膝、腰痛の薬剤(ヒアルロン酸や関節痛の薬など)や 外科的手術の必要性も変えていく

大きな社会の変化が起りうる可能性もあり、製薬会社や医療界の利害にも

関わってくるため世の中に知識として広がっていくことに

妨害が出ないことを 願うばかりです。









2018年10月5日金曜日

手技DVDを衝動買いした

最近、また手技のDVDを衝動で買ってしまいました。

私は以前から 長野式松本紀子先生の鍼灸DVD、オステオパシーの神経系モビライゼーシ

ョン上・下肢編、 頭蓋クラニアル、などなど、その他にも時々思いついたように

買ってしまうときがあります。

JPR協会の教材では結構な金額をだして腰痛、肩こり、経営塾やホームページ講習など

一昨年から今年の春先にかけて動画や講習に結構お金を使っています。

なぜか、年に1〜2回は何かの欲求のはけ口のように衝動買いをしてしまいます。

私には物を買ってしまう癖がありお金を貯金するというより

何かほしい物はないか?と探し 買ってしまう傾向があります。

そして買ったことに満足してしまう困った性分です。

今回のDVDの中に自分も仕事上関連しているお話がありました。

DVDの講師によるとパーキンソン病と病名のついた症状を持った方で

本当のパーキンソン病である方はほんの数パーセントなのでは?言っています。

またパーキンソン病と類似した名前でパーキンソン症候群という病名があり

発症している症状はパーキンソン病と似ているがはっきりとした原因が不明なので、

とりあえず症候群として名前を付けている患者さんが大勢いるとのことです。

パーキンソン病は神経伝達物質であるドーパミンが不足する病気で、神経の命令が筋に伝

わらないので身体の動きが悪くなる病気と言われています。

本当のパーキンソン病の方は 中脳黒質の細胞が脱落していく病気なので

薬の投与は欠かせないもののようですが、

パーキンソン病に似た症状の方に神経伝達物質のドーパミンを薬で長期投与し続けると

自分の身体組織からドーパミンを出す能力がさらに低下し

その内まったく出せなくなってしまうとのことです。

パーキンソンの薬を投与すると一時的に薬が効いて元気になるが

2年以上続けて投与するとだんだん身体が動けなくなり本当にパーキンソン病の末期よう

に動けない身体になってしまうとのこと。

以前長生学園で講演された東京都市大学の近藤雅雄先生も似たような

生理学のお話をされていて人間の体内に必要なホルモンの不足は薬で投与し続けると

自ら持ったホルモンを作り出す機能がだめ(萎縮する)になる

とお話されていたことがありました。

パーキンソン病と言われる人の中に手の震え、筋の固縮などの症状などは

血管や神経の圧迫などによる人が多いと感じているとのことです。

(鎖骨下の筋の緊張により血流障害が出て手の震えが出ることがあり、

本当のパーキンソン病との見分けが分からないことがあるとのことです。)

本当のパーキンソン病でない方は薬を止め、頭部施術などの循環の回復で

元気になった例もあるとのことでした。

私も保険診療による訪問マッサージでパーキンソン病の方をこれまで2名の方を施術して

きました。その内のお一人の方は現在も施設に於いて施術を続けています。

最初の方は定年までがむしゃらに働いた人で 友達の連帯保証人として借金を背負い、

通常の会社勤め以外に夜アルバイトや稲作を他の人から引き受けて米を沢山作って借金を

完済したとのこと。

体格は大きいが身体の動きが悪く 歩行が不安定ながら自宅でデイサービスを利用しな

がら訪問マッサージを受けることで日常を過ごされていた人です。

昔の苦労話を聞くと身体を酷使しすぎたため症状が出たのではと思ってしまいます。

     10月5日 金曜日の午後2時半ごろ千里浜海岸は釣りをされる車以外
    観光客の方は少なく 少し蒸し暑い日でした。(気温28度)

     何故か、大量の魚(約10センチぐらい)が波打ち際に上がっていました。
     目の玉が透き通っているので新鮮な状態のようでした。
            カラスやカモメが魚を食べています。
もしかして大漁なのかも?


 筋の固縮、身体が思うように動けない症状で、パーキンソン病として

体の動きの改善を期待され担当しましたが 改善することもなく

1年ぐらいで入院することになり担当は終了になりました。

また、新たにパーキンソン病の方を担当することになったため、

何かもっと効果のある施術法がないか?と思い

パーキンソン病の施術動画をユーチューブで見つけたため

JPR協会の講習を基礎からマスターコースまで受けることにしました。

しかし、現場で施術をおこなっても以前より筋の緩みや関節の痛みは和らぐように

なったが 体の動きが悪くなる症状は少しづつ進行しています。

当初は脚の蹴りに力強さがありましたが最近はだんだん動けなくなっています。

もし、薬の影響があるとすれば? しかし、本当のパーキンソン病かどうか?を

判断する能力も 資格もなく 指示どうりの筋固縮の改善をするだけに

専念せざるを得ない状況です。


今回このDVD(緩消法)をヒントにどれ位 手技で改善できるか?

期待を持って取り組みます。

2018年10月1日月曜日

特養に行ってきた

特別養護老人ホームに入所している母の治療にいってきました。

母は5年前に脳梗塞になり、左半身の麻痺で歩行ができず、健側の力で つかまり立ち

ができるぐらいの状態です。 脳にも認知症状がでています。

右半身のみで体を支えている(トイレや車椅子の移乗で立つとき)ため、

右腕、肩にかけての痛み(疲労による)や腰痛もあります。

寝返りができないこともあり 麻痺側の横向きになれず、

ほとんど仰向けで寝ていることが多く 背中の循環が悪く

起立筋などの筋が硬く柔軟性がなくなっています。

腕や肩の緊張により首にも可動域制限が出ていて首が動くたびに頚椎からの

コツコツ音がしています。

入所する前、自宅で介護していたときは夜中に何度も目が覚めるため 

2時間に一度は「身体を起こしてくれ」とか「トイレに連れて行って」とか

(トイレは簡易トイレ)言っていました。

この夜に寝れない状態(背中の圧迫で目が覚める?)が施設に入っても変わらず、

担当の職員さんが同じ話をされていました。

寝返りすることが快適な睡眠に本当に重要なことだと思います。

脳梗塞で片麻痺の多くの方は

麻痺の無い健側の脚に重心をかけ身体を支えているため、

倒れないように 前かがみで股関節と膝関節を軽度屈曲し

そのことにより健側の腸骨が前下方に、反対則の腸骨が後方に高くなって

腰部に捻れが起こっていることがよくあります。

この状態が続くと股関節や腰部の筋の負荷がかかり筋緊張が

起こって腰痛や膝痛になっていると考えられます。


私の母も同じような状態のため、身体の緊張をほぐす

ようなマッサージをしています。

基本的に特養ホームは夜の面会はできないため日中に面会に行っています。

仕事があるため週一回しか行けないので十分ではありませんが

自分がマッサージ師であったのが本当に役にたったと思えました。

元気で快適な生活をしてもらえるように

おやすみの日は母の施術を一番の優先したいと考えています。


特養に入所している方の多くは同じような状態の人もいるのでは?

と考えると可哀想に感じますが、介護保険で運用している施設なので

職員の数もギリギリで、仕方ない?と感じてしまします。

日本の介護保険料の逼迫を考えると現状で満足するべきなのかもしれません。


大型の台風24号が通過したあとで晴れ間が出ていますがまだ
強風が吹いています

      





その人にどこまで関わられるか!?

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