2018年5月2日水曜日

インフルエンザ

インフルエンザのお宅に訪問したときのおはなしです。

私は訪問マッサージの斡旋業社を通して介護施設や個人宅に訪問マッサージに週2日伺っています。
そのため普通の治療院ではお目にかかることのない病気をお持ちの方の施術をさせてもらっています。
今まで小脳脊髄変性症やパーキンソンなど筋拘縮が起こる病名がついた方を施術してきました。
手足の筋が勝手に動いてしまう不随意運動や全身の筋が動かなくなる症状で筋・筋膜が硬くなり痛みやしびれが出るなどいろいろな症状があります。

マッサージで筋を緩めると痛みはその場ではとれます。しびれも改善しますが
脳の障害が改善されない限り、繰り返し筋疲労が起こってしまいます。

そのため一旦担当すると比較的長いおつきあいになってしまいます。

残念ながらまだその病気を治す治療法はありません。

わたしの担当した方のほとんどは70代以上の方が多いと感じています。

そのため自宅で介護される方も高齢の方が多く、体を支えての介護が必然的に多くなり
家族の方の負担も相当大変なのがわかります。

昨日、個人宅に訪問に伺ったところ奥様が咳をされていたためお聞きしたところ
インフルエンザに罹ったとのことでした。
たぶん、疲れがたまり免疫力が下がっての発症なのかも?と思っています。

当日はそのお宅が最後の訪問だったため私は自宅に帰り、身につけていた衣類をすぐに洗濯し 手指のアルコール洗浄、つけていたマスクをビニール袋にいれて廃棄、
触った車のハンドルなどをアルコールで浸したタオルで拭いた後、
すぐにお風呂に入るなど万全の対策をしたつもりです。

その方の訪問は週2回伺っていています。
次回の訪問ではそのお宅の後に別の方の訪問にいかなければなりません。

一旦、自宅に帰ることができないばかりか、訪問スケジュールが詰まっているため
着替えや車の消毒などの余裕もありません。

そのためその訳を説明して次回の訪問をおやすみさせていただくことをお話しました。

普通のインフルエンザに罹ると2週間ぐらい接触を控えるものです。

しかし、訪問斡旋業者に報告したところ「1回のみ休んで来週から行ってほしい
ケアマネジャーにも連絡します」とのこと。

おいおい、1周間ぐらいで本当に治るのか、次の訪問の方に感染ったらどうするのか?

訪問マッサージの経営が苦しくても万全を期すほうが企業としてのリスクが減るのでは
?と一瞬思ったが、前回のように同室にいて咳をしない条件で離れていてくださるのなら
と思い承諾しました。

しかし実際、訪問してみると離れた場所から咳き込みが何度も聞こえたため奥様に直接
お話をさせていただきました。
ウィルスは飛沫感染すること、お部屋の床などいろいろな場所に付着したウィルスはすぐには死滅しないことなどを説明し、たとえ咳が出なくなっても一定期間はウィルスを排出するためもう一回おやすみしますとお話をしました。

奥様曰く、「もう体調が戻ったので来てほしいと」と
懇願されましたが次回の訪問はおやすみしますと 他の方の迷惑になるとの
理由にお断りしました。

たぶん気性の激しい旦那さんの機嫌を損ねないためだとは思いますが。

感染症の怖さをあまり理解していないようでした。

 海側のお宅に訪問した後、次のお宅は富山方面に向かう県道の途中にある山側のお宅になります。そのため移動時間に25分ぐらいかかってしまいます。

            山肌にふじの紫の花が咲いていました。 


               今が盛りのようです。



  





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