2017年10月5日木曜日

長生療術

 わたしの卒業した長生学園では長生療術の実技がありました。
長生療術の特徴は脊椎矯正・精神療法・プラーナ療法の3つの療法で病気の原因を根本からアプローチして自然治癒力を発揮させようとする治療法になります。
脊椎矯正には2通りの方法があり、歪んでいる脊椎に付着している筋の緊張を緩めることにより関節を元の位置に戻そうとする方法と、緊張のある筋を緩めた後にアジャスト(瞬間的に力を加え)して歪んだ脊椎を元に戻そうとする方法があります。
私はアジャストがあまり得意ではなく現在もあまり使えていませんが腰仙関節のズレなどに一部使っているぐらいです。長生学園を卒業して金沢の木村長生治療院の木村先生から5年近く教わりましたが、木村先生のように骨を瞬時に動かす感覚を掴むことができませんでした。そのため筋の緩みを待つような手技が中心となり施術時間がかかって自身にも負担となっていました。
その後、何か効率の良い緩め方がないか?とオステオパシーや経絡などの教本を読んで応用できないかと試行錯誤して現在にいたっています。それでも初めていらっしゃる方には詳しくお身体の状態をお聞きするため、現在でも1時間半ぐらいかかっています。
そのほか、精神療法は今から80年ぐらい前に長生療術が始められたときには現在の心のケアをおこなうカウンセラーのような方は居なかったので苦しみを抱えている方の悩みを伺い、心も楽になっていただく精神的な手助けもおこなっていたようです。
また、プラナー療法は「気」と似たエネルギーで施術者の気力を分け与えるだけの体調と精神の健やかさをもって治療にあたることの大切さを唱えていたのだと思います。
私は精神療法もいまだにできません。それどころかお客さんを和ませる 会話もありません。
お客さんが「全然話をしてくれないので俺は嫌われているのかと心配になった」との話を間接的に聞いたこともありました。お客様の心のケアどころか、自分自身が感情に揺れ動いていることがあり、まだまだ修行が足らないとつくづく感じています。

     千里浜海岸に車をとめて砂浜を散歩すると心も体もリフレッシュします

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