今回は一緒に行っている先輩の先生が遅れるとの連絡があったため
早めに行って先生のお体を整えること、と 一般操作の出来を見てもらうためにも
独り占めで先生のお体を触らせてもらいました。
先生は今年84歳で背中が円背気味になり、持病の腰痛もあり、
左右の仙腸の高さが右が高くなっている状態でした。
右腸骨の際の臀筋と腰方形筋に硬さがみられました。
この硬くなっている腰部を時間をかけてほぐしていると
「さっさと動かさないとダメよ」とおっしゃていました。
先生の操作は腰部の固くなっている部分(起立筋など)
を長くても10秒ぐらい 4指の指先で皮膚の下の筋をとらえ揺らすように動かします。
また大腿や臀部など神経が筋に入り込む部分を撫でるようにさする操作
をされている?ので たった10数秒ぐらいで筋がゆるむのかと
と推測しています。
私の場合は筋の硬結を探し出し、筋膜の繋がりをつかって使って
痛みが消えるかを聞きながら操作するので時間がかかってしまいますが
先生はどこに悪い部分があるのかを瞬時でわかってしまうので
流れるような手技で一箇所に時間をかけることなく
頭の方から足先にかけて 順々に手を動かしながら移動していきます。
(これが本来の長生の一般操作です)
私の操作は長生の一般操作と他手技も混ざった手技になっているため
悪い部分に当たると とどまるような手技になっています。
また、硬さがある部分を持続圧迫でほぐそうとして
時間がかかっています。
遅れてきた先輩が脳梗塞の方の施術の質問をしていました。
動きの悪い上肢の操作では上腕二頭筋下の神経を狙って痛みの刺激をすると手を引っ込める
原始反射を利用する刺激を与え促通を促すような手技を教えてもらいました。
触られると これが痛かった!
先生は一人を10分程度で治療をされてしまいます。
今回は二人の参加だったので20分で治療が終わっていました。
私は先生のお体を50分かけて施術させていただきまいしたが、時間にして5倍、
なおかつ 先生の撫でさするような操作が心地よく神経を刺激され
その効果たるや別次元のものと感じました。 お恥ずかしい限りです。
先生の手技をコピーして施術すれば良いと思うが
真似するのも簡単ではなく、施術の勉強をすればするほど
理論的にその動かし方や角度が正しく その凄さが分かってきました。
でもまだ奥が深く真似できません。 私は残念な人間です。