2018年6月26日火曜日

まだまだ未熟です。

今年の春先に雪道で転倒して肩を打ってから

病院、整骨院にいっても一向に回復しないと言う40代後半の男性が来店されました。

まず肩を80度も挙げることができないぐらい痛みがあるとのこと

また、猫背で巻肩になっていて肩甲骨がやや上方にあがっていて

右上肢全体に痛みを感じているとのことでした。

なにが一番辛いですか?とお聞きしたところ

仰向けで寝ていると痛みが強くなり、寝返りで痛むため熟睡できないとのことです。

病院では棘上筋の腱板断裂であるとの診断とのこと。

痛みがあっても仕事は続けていて(重い物を持ったりする土木作業があり)

仕事が終わる18時以降でなければ来れないとのことでした。

腱板断裂であれば筋をほぐしたぐらいでは良くならないですがいいのですか?

とお聞きしたところ「とにかく痛みを少しでも軽くなれば」とおっしゃたので

(以前に腱板断裂と診断され手術が必要とされた方が

たまたま同時期に副鼻腔炎になり手術を延期した後、肩の痛みが回復した  

例がありました)

もしかして良くなることもあるかもと思い お引き受けしました。


右上肢全体に痛みがあるとのことですが、特に痛みが強い部分は

上腕二頭筋の筋腹と三角筋前部、上腕二頭筋腱の走行部の大結節辺り、鎖骨下筋

大胸筋、前腕背側部の総指伸筋辺りなどが過敏になっていました。

また僧帽筋、広背筋、肩甲骨周辺の筋と頸部筋、背部起立筋が緊張し

背中を強く押してほしいとの強い要望がありました。

「転倒しての肩の痛みが出た」とのことでしたので

肩鎖関節と胸鎖関節の関節の亜脱臼があるのではと思い

軽く関節のマニュプレイションをおこない

橈骨、正中、尺骨神経の沿っての神経のミルキングをおこないました。

痛みの出ている部分ばかりでなく痛みをかばうため

他の筋が代償して働き筋疲労が起こっているようにも感じるため

筋の過緊張が起こっている部分を緩め、

思い切って力作業をしないで休めたほうがいいのではと提言しました。

しかし、生活のため仕方ないようで

施術料金を半額し時間を倍かけて5回ほど施術をしましたが

筋の緊張をほぐしただけでは少し軽くなるだけですぐに戻りが起こるようです。

生活に余裕無い方(仕事が休めない)の施術をなんとかしてあげたい

と思う気持ちもありますが

自分の実力ではなんともし難いこともあり

無力さを感じた一件でした。























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