2018年12月23日日曜日

手技系ユーチューブは広告媒体

一人の施術者が新たな境地を切り開き 今まで誰も思いつかなかった手技の世界観を作り出すのは至難の技であると思います。 

多分それが出来る人は天才なのでしょう。

施術中に試行錯誤し 新しい手技のテクニックを生み出した!と思っても
すでに先人がそのような手技をおこなっていることがよくあります。

というのも昔から人間の身体構造はほとんど変化していません。

古代ローマや中国など 人の身体をどのように触ると身体が回復するのか?
逆に急所を突きダメージを与えるのか?を脈々と学ばれてきた歴史があります。

その研究や学問は受け継がれ、ある時代に一部の消失や消滅していることもあり、

(文化大革命では貴重な資料が失われたと言われています)日本では西洋医学を国策で取り入れるのに熱心な時期には軽んじられ忘れ去られた手技もあることと思われます。

現在は経絡指圧、鍼灸学やオステオパシーなど多くの現場で使われています。

長々とした前置きになりましたが、最近ユーチューブ動画を見ていると手技系の動画が
目立って増えています。

手技のテクニックはそれぞれの系統の団体でまとめられ体系化されています。

しかし、どの系統の手技団体か?も分からない 聞いたこともない団体名で

 「腰痛に効く手技とかストレッチ」とかが動画がアップされていても

なんか?胡散臭いと感じてしまいます。

本当に昔からの専門学校を運営しているような手技の団体は

ユーチューブで一般公開しているのを見たことがありません。

ほとんどの団体は手技は公にせず、他に漏れないようにしています。

ユーチューブ動画は、個人がその存在をアピールするためまたは、売上を伸ばすための

広告として自分のテクニックやストレッチなどを発表しているものと思われます。

最近、ある症状を検索するとそのような動画が沢山表示されます。

同じようなタイトルで多数の異なるテクニック動画が乱雑していると 

どれが本物なのか?懐疑的になります。

特に、一般の人は動画を見て どれが本当に良いのかの判断をするのは難しい
でしょう。

私達治療家が見ても判断できないものがほとんどです。

とういうのも自分が経験し使っている手技はその効果とその後の経過が

ある程度予測できるが 他団体の未経験の手技がどのような効果があるのか?
は推し量ることはできません。

また、有効そうに見える動画であっても患者さんにそのまま当てはめることは難しく

そのテクニックが使える患者さんの状態や症状であるのか?の

精査が必要になってきます。

 
なのであまり経験の無いものがそのテクニックをそのまま真似て使ってみて

事故が起きないか?(特に力が入りすぎて局所を痛めることに注意)を検討し、

慎重に試してみるべきと思います。


自分の身体を治す情報が知りたい と思って動画を視聴しても 実際には

役立たないかもしれませんが、閲覧数や高評価が多いとその動画が広告となり

治療院に誘導されるかもしれません。


最近はエキテンなどの治療院広告や新聞広告などの規制が徐々に厳しくなっています。

本当のことでも 自由に表現できなくなっています。

例えば治療前、治療後などの改善例を画像で表現することや、

「完治した」「治す」などの表現も規制されるようになっています。



ユーチューブ動画はまだはっきりとした規制がありません。

自分の治療院を自由にアピールできる良い広告媒体である

ので、容姿端麗でお話が上手い人は自らをアピールする

重要な武器になります。


私は残念な顔立ちのため ゲテモノ専用であれば

誰か見てくれるかもしれませんが 😭 ユーチューブ動画を出す勇気はまだありません。

今年は30日まで営業します。お近くの方は是非!

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