2017年10月20日金曜日

難病の方を担当して

パーキンソン症として入所されている方の訪問をしています。
下腿外側と仙結節靭帯に筋膜の盛り上がった瘤の連なりができ、通常の指圧ではこの塊が変化せず、大腿外側に緩みがでるような姿勢(足、膝、股関節屈曲してカエル足にする)で肘を使っての圧で徐々に塊をほぐしていきました。下腿も外側に緊張があり前脛骨筋が過緊張し両足の指には感覚がなく、足が下垂し左側には小刻みな不随意運動が起こっていました。
左腹部のお臍あたりから九尾の横の肋骨の際まで横隔膜にかけて筋状の塊ができ胸膜も硬くなっているように推測されました。また呼吸のリズムが早く心膜にも影響を与えているのでは?と感じさせるような状態でした。その他頸部と後頭骨下縁に緊張があり時間帯により身体が動かしやすい時間帯(薬による影響があるかも)があるようでした。その方は「まるで蜘蛛の糸で全身をがんじがらめに縛られているようだった」とのことでした。首や肩などは比較的早く緊張がとれたようで「マッサージで蜘蛛の糸がしゅるしゅると取れていった」とお話なされていました。
足の不随意運動は半年ぐらいで出なくなり、下肢外側の瘤も徐々に小さくなってきましたが、依然として下肢外側のだるさを訴えられていました。
その後、大腿外側のだるさが少し減ってきたのに今度は大腿内転筋群や前面の突っ張り感や目立つようになってきました。また、顔の表情もあまりなく、身体に力が入らない状態は変化がありませんでした。
筋や筋膜をほぐすマッサージをしたあとは一時的に緊張がほぐれるため、心地よく感じていただけたようですが、筋緊張の戻りが起こってしまうため次回の訪問では同じような施術の繰り返しをおこない、あまり改善が進まないことに対し無力感を感じています。
そのため新たにJPR協会の講習を受けたり、何か経絡でのヒントがないかと調べものをしたりしりしていましたが答えはまだ見つかっていません。
全身の緊張を取り除き1次呼吸(体循環や脳脊髄液の循環)の改善を目指し少しでも楽になっていただけるよう担当を続けたいと考えています。

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