2017年8月10日木曜日

横隔膜の操作

 私の治療院に、交通事故で10年ほど前に頸部のムチ打ちになり、それ以来体調がすぐれない方がいらっしゃいました。その方は「整形外科やいろいろな整体、整骨院に通ったが自分にあった治療院が見つからない」とも話されていました。
 その方の主訴は「肩や背中が張って辛くてどうにかしてほしい」とのことでした。頸部から胸椎、腰部にかけて脊椎や筋に柔軟性がなく、胸も呼吸の際に膨らみが起きない状態でした。
横隔膜は頸神経4番と3,5番の頸神経の補助枝からの横隔神経により支配されているので
頸部の障害もあるようです。
その方は肋骨の内側縁に横隔膜の硬さを感じる部分がありました。横隔膜の硬さがあると呼吸がスムーズでない、息苦しい、満足に夜寝れないなど症状や肩こりもでてくるようです。
まずは、オステオパシーの手技で横隔膜を圧迫する方法をおこなったが私の技術では時間がかかり早く緩まなかったので、
横隔膜と大腰筋のクロスポイントを筋膜の繋がりを使って緩めるとより早く緩み胸郭にも少し動きがでてきたように感じました。(ほかの人が書いているブログでは横隔膜を天宗のツボで緩める手技もあるようです)
頸部など、一通りの施術が終わった後は「背中の張りが減って楽になった」とおっしゃていただけました。
 筋・筋膜は長年の状態を維持しようとする性質があるため一度施術をしても以前の状態に戻ってしまうことがあり、数回施術する必要性があることをお伝えし、その日は終わりとなりました。回復力のある若い方で状態が軽い場合は比較的早く良くなることもありますが、ムチウチ症の方は1,2回で良くなることは難しく感じています。

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