2017年6月15日木曜日

腰曲がり

脊柱は円柱が積み重なった形状をしていて圧迫骨折で潰れるとお腹の側のほうが潰れやすく(背中側には棘突起があり骨の構造が厚く潰にくい)それが重なると腰曲がりになってきます。昔は農作業で腰を曲げ続けながらの作業が多かったので腰の曲がっている方が沢山いらっしゃいました。この腰曲がりの姿勢は上体が前に倒れるのを防ぐため股関節が屈曲し外に開く「がに股」の姿勢になってしまいます。そうすると脚の外側により多くの重心がかかり脚の外側の筋に緊張が出てしまいます。また極度の腰曲がりの方は肋骨が下腹部を圧迫しお腹がチクチクすると訴える方もいらっしゃいました。
 いま私が担当している患者さんに膝の痛みと足関節の浮腫がある方がいらっしゃいます。この膝の痛みや浮腫は臀部から下肢の外側の緊張を和らげると取れてきますが、日々の「がに股」の姿勢が続くとまた浮腫や痛みが起こってきます。根本の腰曲がりが改善しないと下肢の外側の緊張が続くためこれを改善したいのですが現在のところ圧迫骨折による腰曲がり解決策がありません。(深部の腸骨筋が硬くなり腰を伸ばせない人もいるのでそのような筋・筋膜性の腰痛の方は腰部の緊張を取り除けば腰は伸びるようになります。)
加齢による筋力の衰えも腰を伸ばす筋の衰えにもつながっているため、日々の無理のない体幹の運動をしながら筋力の維持していくことが躓きによる転倒や膝や浮腫の出にくい状態が維持できるのではと感じています。
腰を触ってもらっているのが私です。

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