2017年6月1日木曜日

腰の痛みの原因は一つではない

腰に出る痛みの場所は似かよってはいるが、その原因は様々です。
85%が原因不明であると厚生労働省の統計に基づいた結果が出ているようです。
椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、分離すべり症など画像診断と一致した原因がはっきりと特定された腰痛は15%しかないと発表されています。
逆に、腰に痛みの無い健康な方で画像所見(MRI)では神経の圧迫が見られても症状が出ていない方もいらっしゃいます。腰部は身体の中心にあるためあらゆる場所からの影響を受けることになります。 こんなところに原因が!と思わせる筋膜の繋がりの書籍「アナトミートレイン」が7年ぐらい前に話題になり、日本でも肩こりの新発見として筋筋膜の治療法がNHKのためしてガッテンで紹介されました。要するに痛みの原因は筋膜の繋がりによって離れた場所に原因があるとのことです。筋膜は筋肉と内蔵の表面を覆っていて正しい位置に固定しているが、筋が硬くなり筋膜どうしが癒着するとその筋が動けなくなります。そして筋膜によりその繋がりのある他の場所を引っ張ることになるため、少し動かすだけで痛みが出るようになります。例えばふくらはぎの筋硬結が腰の痛みと動きの制限になったり、腕や首などの筋硬結も原因となることがあります。
筋硬結のできる場所はその人の生活習慣やスポーツなどでできる場所が違いますが、
普段何をやってその筋肉が固くなっているのか?を特定することも大切になってきます。また、どこの筋硬結が腰の痛みの原因であるのかを探し出すことが腰の痛みを改善させるポイントとなってきます。痛みのある腰だけを揉んでも腰の痛みはあまり変わらないため正しい評価のできる治療家が少ないことが腰痛が治らないことにつながっていると
思います。

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