夜の8時に個人宅に半年ぐらい訪問マッサージに行っていたことがありました。
息子さんがお仕事で帰りが遅くヘルパーさんも夕方食事の介助をすると帰られてしまうので八時から見守りも含んだマッサージというプランをケアマネージャーさんが立てられました。80歳半ばの男性でやつれたお体をされていて昔、筋肉質の立派な体付きだったということでした。幸い、近所のお付き合いのある方がちょくちょく遊びに来られ気を紛らわせていたようです。当初はつかまり立ちが少しできるが動こうとして転んでしまったりしていました。また認知も進すみ一時的に入退院を繰り返していました。私は介護保険制度が新設されて間もなくヘルパー2級をとり一時デイサービスにも正社員をして働いていたため体位変換などは問題なくでき病室ようの特殊なベットでも苦にすることなくマッサージができました。ある時マッサージをする前にベットのシーツが濡れ異臭がしていました。オムツを見ると大量の軟便をされていてマッサージをするとかえって便が広がってしまうので兎に角、オムツや下着を取り替えることにしました。着替えの服やお尻を拭く専用シートがどこにあるのかを探し出すのに時間がかかりお尻全体をどれだけきれいに拭き取るかを思案し、完璧にしないきれいな程度で割り切って拭き取っても30分もかかってしまいました。それからいつもと同じ時間のマッサージをおこない
終わった後にお茶を飲んでいただき安心したお姿をみるとほっとしたきもちになりました。その方も安心しているように眠っていらっしゃいました。
今振り返ってみると、亡くなる一月前ぐらいのある晩のことですが、マッサージを終えて帰ろうとするときに「夜になったら一人きりになるのが怖いもっといてほしい」というようなお話をされて、なんか頼られたことに対して愛おしく感じたことがありました。
お亡くなりになる2日前、同じように訪問に伺うと明らかにいつもと違う肩呼吸で息を吸うのが苦しそうでした。少しでも楽にならないものかと、お体を触ろうとすると頚を横に振られたため、まずは連絡先のケアマネージャーと娘さんに連絡をとり、来ていただけることになったため、娘さんの到着後帰ってきました。その時の娘さんが近々おこなわれる「自分の娘の結婚式までもってほしかった」との言葉が印象的でした。
2017年3月31日金曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
その人にどこまで関わられるか!?
整形外科の先生から膝はリュウマチ気味になっているが 「腰は画像診断上問題がない! リハビリ室で治療を受けるように」 と言われ半年通ったが治らなかったという方が 初回お試しということで来院されました。 その方は左右の腰部が硬く 左膝の腓骨頭周辺に痛みがあり 若...
-
レンタルルームを借りて腰痛のチラシを撒き、実際にある街で施術をおこなってみました。受けた方の感想で「今までそんな場所を触られたことはなかった」とのお話をいただきました。その方は接骨院やカイロプラティックに行ったけど良くならなかったとお話されていました。接骨院では痛い腰に15分ほど...
-
こんにちは、私も最近仕事以外で少し忙しくなってきたため早めにBlogを出せないでいます、 すみません。忙しいといえば最近夜遅くまで働き、仕事を自宅まで持ち帰っている方が連休中に「頭と首が辛い」と言って当院にやってきました。また別の方で首が辛くめまいがすると言われる方もいらっしゃい...
-
私が長生学園の学生のとき東京都市大学の近藤雅雄先生が講師で生理学の授業をされていて、アンドルー・ワイルの書籍と簡単な内容を紹介してくださいました。 人間はその人自信の治ろうとする自然治癒力が一番大切で不調が出て健康を阻害している部分を少し手助けすれば身体は自然に元に戻ろうとす...
0 件のコメント:
コメントを投稿