2017年3月28日火曜日

脳梗塞の方の腰や脚の痛み

我が家には5年前に脳梗塞になった母がいます。当初は父と二人で住んでいて病院から退院した後もなんとか歩けていたためあまり母の家に訪ねることはありませんでした。
父が2年前事故で亡くなった後、母は一人暮らしとなり段々と状態が悪くなり麻痺の無い脚に痙攣と痛みが起きるようになり、寝ていても痙攣で目を覚ますような状態で熟睡できずに苦しんでいました。また、ベットから起き上がろうとするときに健側の腕しか使えないため肩にも痛みが出るようになっていました。
脳梗塞で片方の脚や腕の動きがあまり出来なくなると主に健康な方の脚で重心を保つようになり(つまり極端な片足立ちをしているような重心のかけかた)で歩こうとするため、骨盤の一方により重心がかかり、重心のかかっている側の骨盤の方が前に出て下がる傾向にあります。また上半身もパランスととるため健側に傾き前屈みになってきます。
歩くときの正常な膝の曲がりが起きにくくなり、下肢の筋や臀部に今までにない硬さや膝、腰に痛みが出てくるようになります。
私が麻痺のある方の訪問マッサージなどをおこなっていたのに身内に構わず気付かなかったことを今はすごく反省しています。
実は、脳梗塞で麻痺があり痛みが出ている方は関節周囲の筋や繋がりのある筋を緩めるだけで脚・腰の痛みが比較的簡単に和らぐことが多いと感じています。また強張っている筋をほぐすと筋力も上がるようです。(健側のみですが)
しかし、死滅した脳細胞は回復するわけではないので脳からの麻痺側の腕や脚への司令がでない状態には代わりがありません。そのため脳梗塞特有の歩行が変わることがあまりないため、繰り返し筋や関節を調整していかなくなります。
あの有名な長嶋茂雄さんは日本で有名の医療スタッフで治療を続けていますが完全な回復にはいたっていません。死滅した脳の代償の回路を作り上げ完全に回復された方の例も多く聞かれるため、日々歩行練習などのリハビリは大切だと思われます。
幸い、私の母は肩や脚の痛みはマッサージをすると痛みは無くなります。
しかし麻痺側の正常な動きが出来ないため引きずり歩行をしていて(かるいぶん回し歩行)繰り返し脚の痛みがでてしまうようです。
また脚の筋力が高まると歩こうとするため時々躓き転んでしまうことがあり、困っています。

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